MIGと第一工業製薬が認知機能低下予防プロジェクトを始動

MIG株式会社は、今年、第一工業製薬株式会社とパートナーシップを結びました。この連携によって、認知症の予防に特化した「Brain100 studio」プログラムの普及を目指します。このプログラムは、認知機能の早期測定をVR技術を利用して行い、その結果をもとに予防策を提案します。

具体的には、MIGが提供する脳健康VR測定は、VRゴーグルを装着して行うテストです。このテストにより、ユーザーは空間ナビゲーション能力を測定し、認知機能の低下リスクを早期に可視化することが可能です。さらに、自己判定を通じて発症リスク因子を特定し、効果的な予防活動を支援します。

第一工業製薬から提供される「ナトリード」は、認知機能速度や視覚的記憶力の維持に寄与する製品で、中高年層の健康に特化したサポートが期待されています。今回の提携により、MIGのVR測定サービスを利用するユーザーには、ナトリードの紹介も行うことで、総合的な予防対策を推進します。

第一工業製薬は、健康経営を重視し、京都駅前の新本社でこのVR測定サービスを正式に導入する予定です。また、定期的にセミナーや勉強会を開催し、認知症に対する理解を深める活動も行います。これにより、企業内外へ健康に対する意識をさらに広めていく狙いがあります。

MIGの代表、甲斐英隆氏は、「Brain100 studio」の利用を通じて、発症リスクを低減する重要性を強調しています。彼は、アルツハイマー病などの進行性疾患の治療薬が開発されつつある今、予防が極めて重要であり、第一工業製薬との連携がその一助となることに期待を寄せています。

第一工業製薬の社長、山路直貴氏も、平均寿命が伸びる中で健康寿命の重要性を訴えています。彼は、認知機能低下が懸念される層に向けて、早期発見と予防が健康で活き活きとした社会を作る鍵であると語りました。この新たな取り組みが進展することで、認知症に対する予防意識が高まり、より多くの人々が健康で充実した生活を送ることができるよう期待されています。

両社の強力な連携は、ただのビジネスの枠を超えて、社会全体の健康づくりに貢献する意義深いものです。今後、各地でのイベントやセミナーを通じて、さらに広範な認知機能の向上を目指していくことでしょう。