キリンホールディングス、CDP水セキュリティで10年連続のAリスト獲得
キリンホールディングスの持続可能な水管理への取り組み
キリンホールディングス株式会社(以下、キリン)は、国際的な非営利団体CDPの水セキュリティ部門で最高評価である「Aリスト」を10年連続で獲得しました。この成果は、同社が水資源の管理においてどれほど真剣に取り組んでいるかを示しています。この評価は、企業の水リスク管理や水ストレスの低減に対する取り組みが認められたものと考えられています。
水リスク評価と戦略的目標の設定
キリンは、サプライチェーン全体と自社の操業拠点に対して、徹底した水リスク評価を行っており、特に水ストレスの高い地域には特別な目標を設定しています。これにより、企業としての責任を果たすだけでなく、地域社会に貢献する姿勢を見せています。特に、オーストラリアにあるLion社では、用水の使用量を大幅に削減するための具体的な目標が設定されています。
水リサイクルプラントの導入
オーストラリアLion社のTooheys工場では、2024年に水リサイクルプラントが導入予定です。このプラントは逆浸透処理技術を利用しており、業界トップクラスの用水原単位の達成を目指しています。すでにCastlemaine Perkins工場に続く第2の工場となるこの取り組みは、水ストレスの高い地域であるオーストラリアにおいて、効率的な水リサイクルを実現するための重要なステップです。
サプライチェーンにおける水源地保全
さらにキリンは、スリランカにおける紅茶葉の生産においても、農園内での水源地保全活動を拡大しています。これはWASH課題(水、衛生、衛生管理)に取り組む一環であり、同国の農業にも持続可能性が求められる中、重要な施策です。
統合的な視点からの環境への影響
キリングループは、自然界の恵みを原材料として利用しています。そのため、企業活動が環境に与える影響に対しても非常に敏感です。生物資源や水資源、気候変動など、複数の環境課題に対して統合的なアプローチを取ることで、ネガティブな影響を最小限に抑え、ポジティブなインパクトを与える取り組みを強化しています。
未来へつなぐ取り組み
キリンは、環境ビジョン2050を掲げ、持続可能な未来を築くために、企業としての責任を果たす活動を推進しています。特に、豊かな自然の恵みを次世代へとつなげる考え方は、全てのバリューチェーンに関わる関係者と共有されています。この約10年間、CDPのAリストに名を連ねていることで、世界中の企業が彼らの取り組みに注目することは間違いありません。
キリンホールディングスの持続可能性への取り組みは、環境問題を軽視せず、実際に行動を起こすことで温暖化対策や水資源の保護を実現しています。未来の世代に豊かな地球を引き継ぐために、企業としての積極的な役割を果たしているのです。
会社情報
- 会社名
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キリンホールディングス株式会社
- 住所
- 東京都中野区中野4-10-2中野セントラルパークサウス
- 電話番号
-
03-6837-7000