東栄リーファーラインが新たな通信サービスを導入
日本で高品質な刺身用マグロを供給することで知られる株式会社東栄リーファーラインは、業務及び乗組員向けの通信環境の充実を図るため、インマルサット・マリタイムの「NexusWave」を全ての船舶に導入することを決定しました。この革新的な通信サービスは2025年3月5日より開始され、乗組員の福利厚生と業務の効率化を大幅に向上させることを目指しています。
乗組員の福利厚生の強化
東栄リーファーラインは、乗組員の健康と士気を最優先事項と位置づけています。デジタル化が進む中、高速インターネットを提供することで、長期間の航海中でも家族や友人と連絡を取り合うことが可能となります。特に、乗組員には最大50名が乗船し、数か月間海上で生活するため、このような通信環境の確保は重要な要素です。
「NexusWave」の特長
インマルサットの「NexusWave」は、Kaバンド、低軌道衛星、Coastal LTE、Lバンドサービスを統合したパッケージであり、無制限のデータ利用が可能です。このサービスを導入することで、東栄リーファーラインは以下の機能を実現します。
- - 船内の温度センサーをリアルタイムで監視
- - 陸上から船内ネットワークへのシームレスなアクセス
- - クラウドベースのアプリケーションによる船舶管理
これにより、乗組員は快適な通信環境を享受でき、同時に業務データの効率的な管理が可能となります。
業務効率の向上
東栄リーファーラインは、業務データの消費量が増大している中、リアルタイム監視と常時接続型アプリケーションの需要が高まっていると述べています。この背景には、海上での加工、準備、保管を一貫して行う「工場船」としての機能が影響しています。無制限のデータ通信を通じて、業務の効率化が図られ、品質管理の強化にもつながることが期待されています。
専門家の声
インマルサット・マリタイムのグローバルセールス担当Vice PresidentであるGert-Jan Pnken氏は次のように述べています。「東栄リーファーラインは、高度なビジネス運用と乗組員の福利厚生を支える通信サービスを求めていました。『NexusWave』はその速度、信頼性、無制限データ、グローバルカバレッジにおいて、理想的なソリューションです。」
飯島忍・IT担当者も「乗組員の福祉を充実させるため、無制限のデータ通信を提供することが重要で、同時にビジネスの運営にも寄与する」との見解を示しています。
まとめ
日本の消費者市場で高い品質基準を維持するために努力している東栄リーファーラインは、インマルサットの「NexusWave」を導入することで、通信環境の改善と業務効率の向上を図ります。この取り組みは、海で働く乗組員たちにとってもプラスに働くことでしょう。
詳しい情報や最新の技術動向については、
Inmarsat Maritimeをご覧ください。