名作映画『ビルマの竪琴』と『戦争と青春』が4K復元版で登場！

名作映画が4K復元版で蘇る

2025年8月6日、日活から映画ファン待望の「ビルマの竪琴総集篇」と「戦争と青春」が4Kデジタル復元版でリリースされます。この特別なBlu-rayは、4K Ultra HD Blu-rayとBlu-rayの2枚組で構成され、豊かな映像体験が期待できる内容となっています。

『ビルマの竪琴総集篇』の魅力

竹山道雄の名作小説を、市川崑監督が映画化したこちらの作品は、彼の代表作とされています。4Kデジタル復元版には、監督の直筆資料を収めた貴重なブックレットも付属しています。撮影台本にはカット割りやメモが詳細に記されており、制作過程の苦労が生々しく伝わってきます。特に、監督が直筆で記した「始末記」はファン必見の逸品です。

復元作業は、この映画のスピリットを受け継ぐ技術者たちによって行われ、昨年のヴェネツィア国際映画祭クラシック部門で最優秀復元映画賞を受賞したIMAGICAエンタテインメントメディアサービスが手掛けました。この貴重な作品が、80年に及ぶ歴史を経て再び皆様のもとに届けられます。

ストーリーの紹介

1945年、終戦を迎えた日本軍はビルマからタイへ逃れる中、井上小隊が合唱する姿が描かれます。主役である水島上等兵は、兵士たちの心の支えとなる竪琴を奏でて小隊を導く。しかし運命は彼を苦しめ、彼の決断が仲間や彼自身にどのような影響を与えるのかが描かれています。ストーリーが進むにつれ、戦争の悲しみと人の生命の尊さが際立って描かれます。

キャストには、三國連太郎、安井昌二、浜村純などが揃います。

『戦争と青春』の反戦メッセージ

もう一つの名作『戦争と青春』も同日リリースされるこちらの映画は、昭和20年の東京大空襲を背景に、戦争が引き起こす悲劇を描いた反戦ドラマです。特典映像には製作当時に作られたメイキングが収録され、一般市民からの支援を受けて製作された経緯がよく分かる貴重なドキュメントが含まれています。

主演の工藤夕貴をはじめ、樹木希林や井川比佐志といった豪華キャストが揃い、重厚な人間ドラマが描かれています。特に咲子というキャラクターの過去が語られる場面は、観る者の心に深く刻まれます。

まとめ

今回リリースされる「ビルマの竪琴」と「戦争と青春」は、ただの復刻版ではなく、資料としての価値も高い作品です。映画の背後にある歴史や人々の思いを感じ取ることができる貴重な機会となるでしょう。あなたのコレクションに、あるいは映画鑑賞リストにぜひ加えてみてください。市川崑監督と今井正監督の名作が、多くの人々に愛され続けることを期待しています。