比叡山延暦寺で初のオンラインファッションショーを開催！現代文化と伝統の融合

比叡山延暦寺での新しい試み

比叡山延暦寺は、令和のデジタル社会にふさわしい文化の伝承プロジェクトとして、オンラインファッションショー「比叡山延暦寺 VEDUTA COLLECTION」を開催することを発表しました。このイベントは2022年10月10日に行われ、伝統文化と現代カルチャーが一体となった新しい形のコンテンツとして注目を集めています。

伝燈のプロジェクトとは？

比叡山延暦寺は、1200年以上もの間日本文化や思想に多大な影響を与えてきた場所であり、天台宗の母山とも称されます。この地を象徴とする「伝燈」とは、歴史を経て受け継がれる教えや文化を意味します。このプロジェクトの目的は、過去から現在、そして未来へとつながる文化の照明を灯すことです。

この企画では、文化創生やサステナビリティをテーマに次世代への文化の継承を意識しています。イベントは、比叡山延暦寺の結界の中で行われ、特に「不滅の法燈」という燈の象徴がポイントとなります。この法燈は、昔から「油断」の語源とも言われており、常に新たな知識や文化が見舞われる必要があることを象徴しています。

オンラインファッションショーの詳しい内容

ファッションショーは、“現代のストリートファッション”として和服を再解釈したブランド「VEDUTA」（ヴェデュータ）の約30着を披露します。開催場所の阿弥陀堂は、夜の雰囲気を活かしつつ、プロジェクションマッピングなどのモダンな演出が施される予定です。伝統和太鼓と現代音楽のコラボレーションにより、参加者は日本文化の深みを実感できることでしょう。

また、当日は、リアルタイムでファッションアイテムを購入できる「ライブコマース」も実施されます。視聴者は、4Kシネマカメラで撮影された高精細な映像を見ながら、モデルたちが着用する衣装をその場で注文できる体験が可能です。これにより、遠く離れた人々もこの特別なイベントに参加できるようになっています。

文化とテクノロジーの融合

比叡山延暦寺のイベントは、単なるファッションショーに留まらず、現代のデジタル技術を活用した新しい文化の発信の場でもあります。これは、伝統工芸や文化が現代社会にどのように融合するかを示す一例です。

さらに、同イベントでは「伝燈LIVE」やバーチャル延暦寺のオンラインツアーサービス、及びウクライナへの募金活動といったチャリティー要素も取り入れています。