第3世代の超小型赤外線センサモジュール
Meridian Innovationと株式会社アプロリンクが共同で開発した第3世代の超小型赤外線センサモジュールが、最新の革新技術をもって市場に登場します。この新しいセンサモジュールは、前世代に比べ約4倍の解像度(160x120、計19,200ピクセル)を実現しており、さまざまな用途への適応能力が期待されています。
特徴と性能
新モジュールは、特許技術に基づくハイブリット構造のサーマルセンサを搭載し、最大で400℃という広い温度範囲を測定可能です。動作電圧は3.3 Vで、消費電力は78 mW以下に抑えられています。また、最大25フレームレート(fps)での撮影が可能なため、リアルタイムでの映像処理が可能です。
モジュールはシャッターレス構造を採用しており、これにより様々な環境やシーンに適応できます。特に、照明や公共施設、病院での見守り用途に加え、防犯や侵入検知などのセキュリティ分野でも大いに活躍するでしょう。
型式と技術仕様
このセンサモジュールには2つの型式が用意されており、それぞれの型式に異なる視野角が設定されています。次の表に、型式ごとの技術仕様を示します。
- 解像度:160 x 120
- 視野角(H x V):45° x 33°
- モジュールサイズ:13 x 13 x 13.6 mm
- 波長域:8 - 14 um
- 測定温度範囲:-40 ~ 400 ℃
- 最大フレームレート:25 fps
- 解像度:160 x 120
- 視野角(H x V):88° x 66°
- モジュールサイズ:13 x 13 x 16.9 mm
- 波長域:8 - 14 um
- 測定温度範囲:-40 ~ 400 ℃
- 最大フレームレート:25 fps
特に注目されるのは、このセンサモジュールがLinux、macOS、Windows(WSL)のためのPythonライブラリを提供している点です。これにより、開発者は簡単にアプリケーションを開発でき、より幅広い市場にアプローチすることが可能となります。
さまざまなアプリケーション例
このセンサモジュールは、以下のような多様なアプリケーションに活用できます。
- - 照明機器や公共施設の見守り
- - 防犯システムや侵入検知
- - 人数カウントやドローン搭載
- - 家庭用冷蔵庫やエアコンの温度管理
- - 人間や動物の体表面温度測定
- - 配電盤や製造ラインでの異常温度監視
- - 工場や設備における熱検知
これらの特徴により、この新しい赤外線センサモジュールは、様々な業界やシーンでの利用が期待されており、セキュリティ分野から家庭の温度管理に至るまで、多岐にわたるニーズに応えられるでしょう。
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