ICMG共創ファンド、TWIDに出資を実行
ICMG共創ファンドは、インドを拠点とする画期的なポイント決済プラットフォームであるTWIDに対して、シリーズAラウンドの出資を行った。この出資により、TWIDの「Pay with Rewards」プログラムが新たな成長を促進することが期待される。
TWIDは、ロイヤリティポイントを通貨として利用できるようにし、ユーザーがそのポイントを効率的に活用できる環境を整えることを目指している。特に、登録ユーザーは、金融機関や小売業者、旅行代理店などから発行されるポイントを一元的に管理し、加盟店での決済時に通貨として使用可能となる。この仕組みは、オンラインとオフラインの両方で利用可能で、QRコード決済にも対応している。
近年、ロイヤリティプログラムは増加しているものの、未使用のポイントが約85%に達するとのデータもあり、ユーザーがロイヤリティを実感できない状況が続いている。さらに、ポイントを活用しない顧客がブランドから離れる可能性が2倍以上であることも指摘されており、企業にとってはユーザーのロイヤリティを高めることが大きな課題となっている。
その問題へのアプローチとして、TWIDはポイントの流動性を高めるための革新的なソリューションを構築した。ユーザーにとっては、複数のポイントシステムを一括管理でき、加盟店での支払い時にポイントを活用できる利点がある。これにより、企業側もユーザーのロイヤリティを維持し、獲得につなげることが期待されている。
また、世界的に見てもポイント市場は急速に成長している。未来市場インサイトによれば、インドのポイント市場は2021年に29億米ドルであり、2031年には109億米ドルに達すると予測されている。この成長は、グローバル市場の動向と密接に関連しており、アメリカと日本でもそれぞれ355億米ドルと102億米ドルという大きな市場規模を持つ。これらのデータは、TWIDが進むべき方向性を示している。
ICMGグループは今回の出資を通じて、日本の大企業とのネットワークを活用し、TWIDのプラットフォームを拡大しつつ、日本市場でもロイヤリティプログラムを活性化したい意向を示している。こうした取り組みがTWIDの世界市場への浸透と発展を強力にサポートすることになる。
TWIDに関しては、2020年10月にAmit Koshal氏、Rishi Batra氏、Amit Sharma氏により設立され、システムが公式に稼働を開始した。彼らは共にフィンテック業界での豊富な経験を持ち、TWIDのコアソリューションである「Pay with Rewards」は、ポイント決済の新しい可能性を切り開くことを追求している。
一方で、ICMGグループは、日本国内だけでなく、海外市場においてもさまざまなプロジェクトを展開し、環境問題や社会課題の解決に向けた取り組みを行っている。将来的には、国連のSDGsに関連するプロジェクトとの連携も視野に入れ、持続可能な社会の実現を目指している。
ICMGの理念は、社会の発展に貢献することであり、今回の出資もその一環に過ぎない。これからのTWIDとICMGグループの協業に注目が集まる。
詳しくは、
TWIDの公式サイトや
ICMGグループのサイトをご覧ください。