博報堂とNTTデータが新たに合弁会社を設立
株式会社博報堂と株式会社NTTデータが、企業のデマンドチェーン変革を推進するための合弁会社を設立する契約を締結したことが発表されました。この合弁会社は、生活者の体験設計からデータやテクノロジーの活用、システムの実装まで一貫して支援することを目的としています。新会社の営業は2025年4月を予定しており、両社が持つ技術力とクリエイティビティを結集して、より豊かな社会の実現を目指します。
合弁会社設立の背景
近年、企業はデジタル・トランスフォーメーション(DX)の進展に伴い、サプライチェーンの最適化に向けた施策を行っています。しかし、これから求められるのは、生活者との接点から得られるデータを活用し、柔軟に意思決定を行う「デマンドチェーン変革」です。この新たな考え方に基づき、博報堂とNTTデータは2024年11月から協業を開始します。
両社の強み
博報堂は、深い生活者理解に基づいたクリエイティビティを最大の強みに持つ広告代理店であり、NTTデータは、ITを駆使した企業の変革支援に特化した企業です。両社の知見と能力を組み合わせることで、単独では実現困難な広範な提案が可能になります。これを受け、合弁会社設立に向けて契約を締結したことは、両社の協業がシームレスに進むことを意味します。
事業領域
新会社は、生活者視点での企業のデマンドチェーン変革を実現するために、「CxOアジェンダ」に基づく経営テーマを設定し、以下の2つの事業領域で軸を持って進めていきます。
1.
プラニング&ITコンサルティング事業
生活者発想を基にしたプランニングや、ITに関連するコンサルティングを提供します。
2.
システム開発事業
システムの要件定義、開発、保守運用を行い、企業のニーズに応じたシステム構築をサポートします。
今後の展開
合弁会社は2025年4月に営業を開始予定であり、具体的な会社概要については今後発表される予定です。合弁がもたらす成果は、企業のデマンドチェーン変革を強化するだけでなく、様々な業界を超えて新しい価値を創出し、より豊かな社会を構築することに寄与すると考えられています。両社は、合弁会社を通じて企業の成長を加速すると共に、生活者にとっての利便性向上にも取り組んでいく方針です。今後の活動に期待が高まります。