廃墟と禁足地が舞台!タクシー運転手と怪奇体験を描くホラー短編集『怪奇話集 タクシー運転手のヨシダさん』
株式会社宝島社から、2024年7月24日に発売されるホラー短編集『怪奇話集 タクシー運転手のヨシダさん』。本書は、第11回ネット小説大賞を受賞した佐野和哉氏の作品で、タクシー運転手であるヨシダさんと、語り部である「僕」が廃病院や廃校、禁足地など曰くつきの場所を訪れ、そこで味わった恐怖体験を描いています。
物語は、新宿駅西口で出会ったタクシー運転手のヨシダさんと「僕」の奇妙な出会いを起点に展開していきます。ヨシダさんは、数々の不可思議な現象や心霊体験、怪奇現象を経験しており、「僕」は彼に引き寄せられるように、一緒に日本のあちこちにある曰くつきの場所へ足を踏み入れていきます。
「行けば高確率で死ぬほどの恐怖を味わい、行かないと言えば小馬鹿にされる」。「僕」は恐怖に怯えながらも、ヨシダさんと共に恐怖のどん底へと突き進んでいくのです。しかし、その恐怖体験は「僕」を成長させ、同時に、ヨシダさんとの友情を深めていきます。
本書は、山奥の廃病院、東京郊外の寂れた道路、大阪の「三ツ寺会館」など、様々な舞台で展開される短編集です。約1900字の短編から5万字を越える中編まで、様々なテイストの怖い話が収録されており、読み応え抜群です。さらに、書籍化にあたり新規エピソードが追加され、読み進めていくうちに、それぞれの物語に散らばっていたピースが、ひとつの結末に向かって収束していく様子は、衝撃を与えてくれるでしょう。
本書は、2015年頃から著者がWeb上で書き綴ってきた「タクシー運転手のヨシダさん」をまとめたものです。元々はmixiで連載を始め、反響の多さから「小説家になろう」で公開されるようになった作品であり、いわゆる“なろう系”とは異なるリアルな質感が漂う作品となっています。
あなたの近くにもあるかもしれない“恐怖”を、ヨシダさんと共にお楽しみください。
宝島社から発売されるその他の怖い本
宝島社からは、本書以外にも、ホラーやミステリー、タブー地帯まで、様々なジャンルの怖い本が続々と発売されています。
『このホラーがすごい! 2024年版』: 『このミステリーがすごい!』編集部による初のホラー小説ガイドブック。専門家らが選ぶ、2023年に発表されたホラー小説ベスト20を国内編/海外編に分けてランキング形式で発表しています。さらに巻頭では、人気作家による記念鼎談も掲載されています。
『呪詛を受信しました』: 第22回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉。北海道のとある町で暮らす女子高生が、事故死した友人のスマートフォンから届く「死ね」というメッセージに翻弄される、同調圧力と心の闇を描いた作品です。
『超激ヤバ潜入日本の超タブー地帯』: 大手メディアが絶対に報道しない、日本のアンダーグラウンドに徹底潜入した一冊。性と貧困、暴力と恐怖、社会問題、老人たちの超タブー地帯など、日本の31のタブー地帯を体当たり取材した内容です。
『5分で読める! 誰かに話したくなる怖いはなし』: 人気作家による掌編作品を収録した、実話怪談系ショートショート集です。
これらの作品は、それぞれ異なるテイストで、読者を恐怖の世界へと誘います。あなたの好みや気分に合わせて、お気に入りの一冊を見つけてみてはいかがでしょうか。