ナリスの新保湿指標
2025-09-19 14:38:12

株式会社ナリス化粧品、保湿剤評価の新指標を発表しスキンケアの未来を構築

株式会社ナリス化粧品、新しい保湿剤評価指標を発表



株式会社ナリス化粧品は大阪を拠点に、9月15日から18日にフランスのカンヌで開催された化粧品技術者の国際会議「IFSCC Congress 2025 Cannes」において、スキンケアにおける保湿剤の新しい評価方法を発表しました。この新指標は、保湿剤の効果をより正確に評価することを目的としており、従来の評価方法に比べてリソースの削減にも貢献するものです。

研究の背景



乾燥した環境が肌に与える影響を理解することは、スキンケアにおいて非常に重要です。人体はおおよそ700 kg/m³の水を含んでいる一方で、外部環境は0.1 kg/m³以下の過酷な乾燥状態にあります。このため、保湿剤の機能は肌の健康維持に欠かせない要素となります。過去の研究では、保湿力の評価は主に水分保持能力や水分量の測定に依存していましたが、この方法では実際の肌の状態改善を示せないことがありました。新しい指標を導入することで、この問題を解決することを目指しました。

研究方法と成果



従来の評価方法では水分の蒸発抑制力の高い成分が高評価を得る傾向にありましたが、中には肌の水分を奪ってしまうものも含まれています。ナリス化粧品では、理想的な保湿剤を定義し、量的評価効果の枠を超えて、肌からの水分喪失を抑えつつ、必要に応じて肌に水を提供できる成分を求めました。

研究では、一般的な保湿剤であるグリセリン、1,3-ブチレングリコール、ソルビトールの効果を比較した結果、グリセリンが最も効果的で、しかも肌のバリア機能を支える酵素の活性を維持できることが判明しました。加えて、グリセリンの特性として、水分子の運動に対する束縛が弱いことが分かりました。これにより、個別の水分子と強く結合するのではなく、水分子を包み込む形で保持することができることが示されたのです。

今後は、この新しい評価指標をもとに、保湿剤をより効果的に科学的に評価するためのマトリクスを構築し、さらなるスキンケア製品の開発に寄与していく予定です。

発表者について



この研究の発表を担当したのは株式会社ナリス化粧品の森田美穂博士。彼女は長年にわたり化粧品研究開発に従事しており、主に皮膚の老化改善に関する研究を行っています。彼女は効率的な研究成果を学会で発表し、化粧品業界に貢献し続けています。プライベートでは一児の母でもあり、研究活動と家庭の両立に取り組んでいます。

以上がナリス化粧品の新しい保湿剤評価指標に関する最新情報です。保湿剤の進化が肌の健康にどのように寄与するのか、今後の展開が非常に楽しみです。


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会社情報

会社名
株式会社ナリス化粧品
住所
大阪府大阪市福島区海老江1-11-17
電話番号
06-6458-5801

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