25卒外国人留学生は、企業の独自性に注目!中小企業への応募実態とは?
近年、日本の労働人口減少やグローバル化に伴い、外国人留学生の採用は企業にとって重要な課題となっています。特に中小企業は、人材獲得競争において大企業との差を埋めるために、留学生の採用に力を入れています。しかし、実際には留学生は中小企業にどのような印象を持っているのでしょうか?
株式会社ASIA Linkは、2025年3月卒業予定の外国人留学生を対象に、中小企業への応募に関するアンケート調査を実施しました。その結果、留学生は、企業の独自性を重視する傾向が見られました。
中小企業への応募状況
調査では、86名の留学生から回答を得ました。そのうち、中小企業(従業員300人未満の会社)に応募したと回答したのは58名(67.0%)でした。これは、ASIA Linkが前回実施した2024年3月卒業予定の留学生の調査結果(74%)と比較して、7ポイント減少しています。
中小企業への応募理由
中小企業に応募した留学生に、その理由を尋ねたところ、「やりたい仕事に就ける」「会社の雰囲気がよい」「企業として独自の強みがある」といった回答が多く見られました。
特に注目すべきは、「企業として独自の強みがある」という回答です。前回の調査では13.5%だったこの項目は、今回は32.8%にまで増加しました。これは、留学生が単に業界や企業規模ではなく、その企業ならではの強みや独自性を重視するようになったことを示唆しています。
中小企業に応募しなかった理由
一方、中小企業に応募しなかった留学生は、「特に理由はない」「情報が少なく企業研究が十分にできない」「海外で働く機会が少ない」「発見しづらい(見つけにくい)」といった理由を挙げていました。
これらの回答から、留学生は中小企業の情報を得にくく、企業研究が十分にできないという課題を抱えていることがわかります。
中小企業が留学生にアピールする方法
調査結果から、中小企業が留学生にアピールするには、以下の点が重要だと考えられます。
企業の独自性を明確に示す: 中小企業は、大企業にはない独自の強みや魅力を積極的にアピールする必要があります。
情報提供の機会を増やす: 留学生が企業情報を収集しやすくするため、説明会やインターンシップなどの機会を増やすことが重要です。
多言語対応: 留学生が安心して応募できるよう、多言語対応のウェブサイトや資料を用意する必要があります。
グローバルな環境作り: 海外展開や海外との取引など、グローバルな視点を持ち合わせた留学生に対して、活躍できる環境を提供する必要があります。
留学生採用イベント「社長LIVE2026」
「社長LIVE2026」は、中小企業の経営者と外国人留学生を繋ぐ就職マッチングイベントです。2025年3月12日(水)にオンラインで開催され、海外営業・国際業務編とエンジニア・技術職編の2部制で実施されます。
中小企業は、このイベントを通じて、多くの留学生と直接出会うことができ、自社の魅力をアピールすることができます。
まとめ
今回の調査結果から、25卒の留学生は、中小企業の独自性を重視する傾向が見られました。中小企業は、留学生の求める情報提供や環境整備を行うことで、魅力的な職場としてアピールし、優秀な人材を獲得できる可能性があります。