写真展「能登半島 記憶の復元」について
2024年8月21日から23日までの3日間、デジタルデータソリューション株式会社が主催する写真展「能登半島 記憶の復元」が六本木のオフィスで開催されます。この展覧会では、石川県珠洲市出身の写真家、松田咲香さんが手がけた、震災前の能登の美しい風景や人々の姿を収めた写真が展示されます。
背景
2024年の初めに発生した令和6年能登半島地震は、地域に大きな影響を及ぼしました。約400件の文化財や史跡が被害を受け、多くの人がその影響を受ける中、松田さんも津波によって自宅が流され、約9年間にわたって記録した写真の全てを失うこととなりました。しかし、松田さんの過去の作品のうち、震災で水没したHDDから復旧された約6万点の中から、選りすぐりの写真が今回の展示に織り交ぜられます。
展示の内容
今回の写真展では、震災前の能登の美しい自然や、地域の人々の暮らし、笑顔などが切り取られた作品が展示され、観客に能登の魅力を再発見させる機会を提供します。この展示は、私たちにとっても単に美しい風景を観るだけでなく、震災による喪失の実情とそれに立ち向かう力強さを感じ取ることができる貴重な体験となるでしょう。
デジタルデータソリューションの役割
デジタルデータソリューションは、先の地震を受けて、2024年3月に富山銀行と協力し、無償のデータ復旧支援を実施しました。そこでの活動は、被災者の方々の失われた思い出を取り戻す手助けをすることを目的としました。今回の写真展はその一環として、地域の復興や記憶の大切さを知らせる場でもあります。
来場について
写真展は事前予約制で、入場は無料です。来場希望者は、デジタルデータソリューションの公式ウェブサイトにて、8月19日までに申し込む必要があります。各日10時から16時にオープンする予定ですが、運営により時間が変更される可能性がありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
写真家松田咲香について
松田咲香さんは、東京で写真を学んだ後、2014年から能登を拠点に活動を開始し、地域の風景や人々の営みを写真で記録してきました。震災がもたらした厳しい現実の中で、彼女は今もなお、日本の美しい文化と自然を伝えることを目指して活動しており、いかにして地域社会が復興し、次の世代にその価値を繋げていけるのかを表現しています。
まとめ
この写真展「能登半島 記憶の復元」は、能登の情景を通じて、普段見落としがちな地域の魅力や、震災からの復興のカタチについて考える良い機会です。ぜひ足を運んで、その目で体験してください。松田さんのすべての作品が、皆さんを能登の心温まる風景と人々の姿に引き込むことでしょう。この機会を逃さず、能登の魅力を再発見してはいかがでしょうか。