相模女子大学で生理用ナプキンが無料で手に入る「トレルナ」導入

相模女子大学が進化する生理支援へ

近年、女性の生理に関するサポートが徐々に進化しています。そして、この度、相模女子大学（神奈川県相模原市）にて、生理用ナプキンを無料で提供する新たなサービス「toreluna（トレルナ）」が導入されました。これは、トイレの個室で女性が安心してナプキンを受け取れるシステムであり、全国の女子大学での取り組みは初めてとなります。

トレルナの目的と背景

相模女子大学は、「高潔善美」を建学の精神に掲げ、長い歴史を持つ女子教育の場です。この大学での教育の根底には、女性の社会参画を支える理念がしっかりと根付いています。そこで、トレルナの導入が実現したのは、大学側の「女性が安心して学べる環境を整えたい」という思いと、株式会社ネクイノ（大阪市北区）が掲げる「必要とする誰もが、いつでも生理用ナプキンを手に入れられる社会」の実現という理念が一致したからです。

トレルナの設置によって、学生たちは生理期間中にも気軽にナプキンを手に入れることができ、これまでの不便さや不安を解消することが期待されます。この取り組みは学生の学びへの集中を高め、さらには生理に関する教育や意識向上にもつながるでしょう。

トレルナの仕組み

トレルナは、スマートフォンアプリとトイレ内のディスペンサーの連動で機能します。サービスの利用方法は以下の通りです。
1. アプリ「toreluna」をスマートフォンにダウンロード
2. トイレ内に設置されたデバイスのQRコードをスキャン
3. 生理用ナプキンを受け取る

ナプキン1枚を受け取ると、アプリ上では2時間のロックがかかります。また、1ヶ月に受け取れるナプキンの上限は7枚です。

このように、ナプキンを提供するシステムは、地域や社会のニーズに応えるものであり、より多くの女性が安心して生理期間を過ごせるように設計されています。

今後の展望

トレルナは、この取り組みを全国的に展開し、ショッピングモールやオフィス、公共施設などへの設置を考えています。生理用ナプキンの無償提供は、トイレというプライベートな個室空間で行われるため、ユーザーは他人の目を気にすることなく利用できます。これにより、「あなたが必要とする一枚を社会のあたりまえに」という理念が実現されることを目指しています。

相模女子大学でのトレルナの導入は、女性の生理に関する新しい支援システムを確立する一歩となり、他の教育機関への広がりも期待されます。生理にまつわるタブーが減少し、よりオープンな環境が形成されることが求められています。

最後に、相模女子大学でのトレルナのサービスが広がることで、女性が安心して学び、成長するための新たな拠点が生まれることでしょう。このような新しい時代の到来を私たちは心から楽しみにしています。