持続可能な農業を目指すWAKU、みどりの食料システム法に認定

WAKU、環境に優しい農業を推進

株式会社WAKU（本社：岡山県岡山市）は、農林水産省による「みどりの食料システム法に基づく基盤確立事業実施計画」の認定を受け、持続可能な農業の実現に向けた取り組みを一層加速させます。本記事では、WAKUの背景と認定を受けた事業計画の詳細についてご紹介します。

みどりの食料システム法とは？

農林水産省が推進しているこの法案は、持続可能な食料システムの構築を目指すもので、調達、生産、加工、流通、そして消費の各段階において環境への負荷を軽減するためのイノベーションを促進します。具体的には、環境対策を徹底する農業者や漁業者に対し、技術的な支援を提供することが目的です。これにより、持続可能な社会の実現を目指しているのです。

WAKUの申請が認定されたことにより、同社はこの法に基づくサポートを受けることが可能になります。これは新たな技術開発や設備投資に対する税優遇措置などが含まれ、企業にとって大きな後押しとなるものです。

WAKUの独自技術と取り組み

WAKUは、「グルタチオン」に着目し、独自の肥料の開発と普及を進めています。グルタチオンは、植物の光合成活性を高めると同時に、根の成長を促進する機能を持つ成分です。この栄養素を活用することで、従来の化学肥料の使用を減らしながらも、作物の収量を向上させることが期待されています。

今回の認定を受け、WAKUは以下の目標に向けて活動を強化します。
1. 安価なグルタチオン含有肥料の製造方法の開発
2. 化学肥料の使用を抑えつつ、収量向上に貢献する施用方法の提案

これにより、植物の成育環境を改善し、持続可能な農業の実現に寄与することを目指します。

WAKUについて

WAKUは、「グルタチオンで人類の食を守る」というミッションのもと、農業用のバイオスティミュラントや肥料の研究開発に取り組むスタートアップ企業です。化学肥料の使用量を削減しつつ、収量と品質の向上を図る新しい農業技術を提供することで、持続可能な農業の実現を目指しています。

岡山を拠点に、東京大学などの研究機関や全国の農業法人、肥料商社とも連携し、国内外での実証研究と技術普及に取り組んでいます。さらに、アジアや欧州などの海外市場にも挑戦し、気候変動や食料危機といったグローバルな課題に対しても積極的に貢献しています。