京都ポルタとALSOKが共同で実施する警備ロボット実証実験
京都駅に直結した商業施設「京都ポルタ」で、ALSOK株式会社とJR西日本京都SC開発株式会社が共同で、警備ロボット「REBORG-Z」の運用に関する実証実験を2025年8月1日から行います。この実験は、有人警備スタッフと協力し、警備業務の強化と品質向上を目指しています。
実証実験の背景
京都ポルタでは、万博の開催を契機として、施設の「安心・安全」を高めるための取り組みを進めています。具体的には、商業施設における警備業務の自動化と生産性の向上を図ることが目的です。警備ロボット「REBORG-Z」は、館内での巡回や異常の早期検知・通知ができる高機能な警備ロボットです。
今回の実験は、これまでの経験を基にした新たな警備モデルの確立を目指すもので、ALSOKとの協力による初の共同実験という点でも注目されています。実施場所は、京都ポルタの地下街と南エリアとなっています。
警備ロボット「REBORG-Z」の機能
「REBORG-Z」は、夜間だけでなく、日中も自律的に巡回できる特性を持っています。このロボットは公共空間の巡回監視を行い、異常を感知した際には即座に対応できるよう設計されています。また、防水・防塵性能を備えているため、テラスや連絡通路のような屋外環境でも運行が可能です。
さらに、デジタルサイネージ機能を搭載しており、液晶パネルを用いて施設の安全情報や注意喚起を直接お客様に伝えることができます。これにより、警備業務の自動化を進め、より安全な施設運営を実現します。
実施期間と今後の展望
実証実験は、2025年11月30日までの約4か月間にわたって実施されます。実験結果を踏まえ、今後の警備業務へのロボット導入を積極的に進めていく方針です。また、2025年に開催される大阪・関西万博に向けても、より一層の安全性向上が期待されます。
企業概要
ALSOK株式会社は、1965年に設立された日本の警備のリーディングカンパニーです。「ありがとうの心」と「武士の精神」を企業の基本精神に掲げ、客と社会の安全確保に努めています。
JR西日本京都SC開発株式会社は、1977年に設立された企業で、京都駅エリアの商業施設管理を行っています。ショップ数は210店舗あり、観光名所の一部としても多くの人々に親しまれています。
両社の取り組みは、地域の安全性向上に寄与し、今後の商業施設運営の新たな形を示すものとなるでしょう。