長野県の南端に位置する阿智村は、豊かな自然と独自の文化が調和した魅力ある地域です。この村では、2024年のNHK大河ドラマに関連した一連のイベントが開催されます。そのハイライトのひとつが、「神坂峠越えウォーキングイベント」です。この特別なウォーキングイベントは、長野県と岐阜県の県境にある神坂峠を巡り、そこでの歴史を感じることができる貴重な体験となっています。
神坂峠は、古代の東山道の一部で、かつて日本の大動脈として機能していました。峠の難所は、多くの旅人が通る際の災難を招き、そのために旅の安全を祈願するための石製模造品が発掘され、神坂峠の歴史を物語っています。このイベントでは、岐阜県側から出発し、神坂峠を越え、最終的に長野県側の園原に至るまでの道を歩きます。途中には神坂神社や帚木、信濃比叡廣拯院など、歴史深い場所を訪れることができるので、参加者は当時の雰囲気を肌で感じることができるでしょう。
ウォーキングは2024年10月20日(日)に行われ、定員は20名と限られています。参加費は3000円で、ガイド代や行動食、保険料が含まれています。参加希望者は、事前にWEB予約または電話予約が必要です。さらに特典として、神坂神社の御朱印や温泉の入浴券も付いており、アクティブな一日を過ごした後の癒しも提供されます。
一方、同じ日に開催される「秋の夜長の園原能舞台 木賊講座」も注目です。能楽は日本の伝統的な演劇形式で、室町時代に発展しました。この講座では、阿智村を舞台にした能の演目「木賊」に焦点を当て、基本的な能楽の知識や、実際の謡いを体験することができます。講師には、重要無形文化財に指定されている能楽師が登壇し、無料で参加できるため、多くの人が伝統文化に触れる絶好の機会となります。こちらは2024年10月20日(日)18:00からの開催で、事前の申し込みは不要です。
これらのイベントは、源氏物語・帚木プロジェクト委員会の主導のもと、阿智村全村博物館協会と連携し、地域の魅力を発信する目的で開催されます。阿智村は、「日本一の星空」とも称される美しい自然環境も魅力の一つです。星の観察にも最適な場所に位置するこの村で、参加者は歴史、文化、自然に浸ることができ、特別な体験を得られるでしょう。
長野県阿智村は、昼神温泉や花桃の里など、多くの観光スポットも魅力の一つです。ぜひこの機会に、この美しい村に足を運び、心に残る体験をしてみてはいかがでしょうか。