無色カロテノイドの革新
2026-06-02 10:10:24

次世代の美容と健康を支える無色カロテノイドの革新研究

次世代の美容と健康を支える無色カロテノイドの革新研究



名城大学大学院の研究チームとハリマ化成株式会社は、次世代の化粧品や食品素材として期待される無色カロテノイドの新たな特性を明らかにしました。特に、フィトエンとフィトフルエンという2つの無色カロテノイドが、高い紫外線遮蔽能と優れた抗酸化作用を持つことが確認され、美容や健康の分野での応用が期待されています。

無色カロテノイドの特性


フィトエンとフィトフルエンは、トマトやニンジンに含まれる天然のカロテノイドで、それぞれ中間体として生合成されます。これらの物質は無色であるため、製品の色調に影響を与えずに機能を追加できるため、化粧品や食品に最適です。

研究の結果、フィトエンはUV-Bを、フィトフルエンはUV-Aを効果的に遮蔽することが示され、特にトランス型はそれぞれの紫外線領域で、リコピンよりも高い遮蔽能を持っていました。さらに、両者は高い一重項酸素消去活性を示し、抗酸化力の面でも非常に優れていました。

異性体の特性


フィトエンとフィトフルエンは、それぞれ異性体を持ち、その種類によって性能が異なることを研究で確認しました。この異性体の種類は、製品の紫外線遮蔽能や抗酸化作用にも影響を与えるため、今後の応用において重要な要素となります。

特筆すべきは、光照射による異性化の特性です。一般的なカロテノイドは、光によってトランス型からシス型へと変化する傾向がありますが、フィトエンとフィトフルエンは逆にシス型が優勢になる特性を示しました。この新たな性質は、化粧品や食品の設計において、光による安定性を考慮する必要性を促します。

研究の意義


これまでフィトエンやフィトフルエンは、天然に少量しか存在せず、研究の対象とされることが少なかったため、今回の高純度異性体の精製とその特性の解明は、今後の解決策の道を開きます。具体的には、化粧品成分としての実用性を高めるための研究が進められ、安全性評価や量産体制の構築が予定されています。

未来への展望


名城大学とハリマ化成の共同研究は、無色カロテノイドが持つポテンシャルを最大限に活かし、私たちの美容や健康に対する新たなアプローチを提供するものです。研究は最終的に、2026年に国際学術誌『Food Research International』に掲載される予定で、国際的な注目を集めています。今後の動向から目が離せません。

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