つなぐファーム、営農型太陽光発電の報告書作成サービスが始動

つなぐファームが新たなサービスを開始

千葉県千葉市に本社を構える株式会社つなぐファームは、2025年3月31日に発表した営農型太陽光発電に関する報告書作成サービスの初依頼を受け、迅速な対応を行いました。この新サービスは、営農型太陽光発電設備下での農作物生産に関する報告書を作成するもので、具体的には農業委員会に提出するための「知見を有する者の所見欄」の記載を支援します。

営農型太陽光発電は、太陽光発電と農作物生産を同時に行う新しいビジネスモデルです。このモデルの普及に伴い、発電に関する法整備やガイドラインの策定が進んでいます。令和6年4月1日には新たに定められた農地法施行規則に基づき、営農型太陽光発電に関する一時転用の許可基準が正式に整備され、知見を有する者の意見書の様式も新たに設けられました。

新サービスの背景と内容

今回提供される報告書作成サービスは、農業従事者が営農型太陽光発電を進めるにあたり、法令に応じた書類を正確に作成できるように支援するものです。問い合わせを受けて初となるこの案件では、営農型太陽光発電事業者からの依頼を受け、必要なデータをもとに報告書を作成します。このサービスは、営農型太陽光発電への社会的な関心の高まりを示すものであり、早速の反響が寄せられています。

お申し込み方法はシンプルです。必要事項を記入して申込フォームに送信することでサービスが利用できます。お申し込み内容としては、発行を希望する都道府県や市町村、作物の種類、発電所の規模、スケジュールなどが含まれます。この新しい取り組みにより、効率的かつ透明性のある農業活動の支援が期待されています。

今後の展望

つなぐファームは、営農型太陽光発電の普及を進める中で、現場のニーズに応じてサービス内容を柔軟に拡大していく方針です。営農と発電の両立を実現するためには、実践を通じた改善が欠かせません。特に、知見を有する者とのパートナーシップを強化し、実地でのデータ収集・分析を繰り返すことで、成功事例を積み重ねていくことを目指しています。

つなぐファームは、千葉大学発のベンチャー企業としてスピンオフし、地域の農業に新たな価値を提供し続けています。メンバーには子育て世代が多く、その思いは次世代への安定した食糧供給やエネルギー供給に関する強い願望に基づいています。今回の新サービスが実を結び、農地、生産者、地域社会とのつながりがさらに強化されることが期待されます。