ロレアル、日本の化粧品研究が国際大会で最優秀賞を受賞

ロレアル、日本の研究チームが国際的な表彰を獲得

世界的な化粧品企業であるロレアルグループの日本研究開発部門であるロレアルリサーチ＆イノベーションジャパン（以下、R&Iジャパン）が、2024年10月にブラジルのイグアスにて開催された第34回国際化粧品技術者会連盟学術大会（IFSCC）で、専門家が評価する口頭発表において最優秀賞を受賞しました。この表彰は、もう一歩進んだ研究による新たな成果に対して授与され、多くの国々から集まる研究者たちの中で注目される存在となっています。

賞を受けた研究の内容

今回の受賞対象となった研究は、一階文良氏を中心とするグループによる「黒色顔料の代わりに青色顔料を使用することによる美肌効果」というテーマの口頭発表です。化粧品に一般的に用いられる顔料の中で、黒色顔料が多く利用されていますが、この研究では美肌効果を引き出すために、青色顔料であるウルトラマリンブルーを使用しました。これにより、肌に塗布すると黒色顔料を使用したものよりも明るく見せる効果が確認され、その原因が近赤外領域の赤色光の反射であることが特定されました。

この研究の結果は従来の化粧品に対するアプローチを大きく変える可能性を秘めています。顔料は一般に赤色、黄色、黒色などが主に使われていますが、青色顔料で得られる美肌効果は、このウルトラマリンブルーに特有のものだとされています。これにより、化粧品業界に新たな視点を提供し、より良い製品の開発につながるでしょう。

化粧品の美容効果について

新しく開発されたファンデーション、シュウウエムラアンリミテッドケアツヤセラムファンデーションにも、この新しい技術が応用されており、消費者にとってもその効果を実感できる商品となっています。化粧品の中での色彩の利用は非常に重要であり、これまでの常識を覆す研究結果は、今後の化粧品開発の鍵となるでしょう。

ロレアルの理念と取り組み

552548895ロレアルは、115年以上にわたって美容・化粧品業界をリードしてきた企業です。企業の使命である「世界をつき動かす美の創造」は、消費者の美への願望やニーズに応えることに焦点を当てています。ロレアルは、化粧品市場において包含的で倫理的なビジョンを持ちながら、持続可能な発展を推進しています。技術革新と環境への配慮を同時に実現するための取り組みが、今回の表彰にも繋がっています。