鍼灸症例データベース構築プロジェクト始動
株式会社ケアクルが、東京有明医療大学や玉川大学、オンラインサロン「ここちめいど」と共に、新たに「鍼灸症例データベース」の構築プロジェクトを始めました。この研究は、筋骨格痛を訴える患者を対象に、鍼灸院での施術データを収集・分析することにより、地域医療との連携を強化し、より効果的な治療方法の確立を目指しています。
背景と目的
日本にはおおよそ32,103件の鍼灸院が存在します。多くの患者が心身の不調を訴え、鍼灸を利用していますが、まだ地域医療との連携が十分であるとは言えません。これは、鍼灸の施術内容やその効果に関するデータが不足しているためです。本プロジェクトでは、このギャップを埋めるために、電子カルテ「リピクル」を活用し、鍼灸施術を受けた患者のデータを体系的に収集・分析することを目的としています。
研究の概要
対象となるのは、慢性的な筋骨格痛を主な訴えとして鍼灸院に来院する18歳以上の患者です。本プロジェクトでは、初めに約100例の症例を対象にデータを集め、4回の施術後に臨床評価を行います。この研究は、倫理審査委員会の承認を受け、患者に研究参加を説明し同意を得た上で実施されます。
治療に参加する治療院は、全国各地から選ばれています。例えば新潟県には「はり灸マッサージひだまり」、神奈川県には「らしんどう」、愛知県には「鍼灸かいしん堂」などが参加しています。その他にも、北海道から九州まで多様な治療院がプロジェクトに参画しています。
今後の展望
本研究の進展を通じて、鍼灸治療が効果的に行える患者の特徴を明らかにし、地域医療における鍼灸の役割を強調していくことが目標です。最終的には、鍼灸院でのリアルワールドデータを集積し、医療機関とのより良い連携を実現することを目指します。このデータベースの運用により、患者に向けた鍼灸治療の質を向上させる重要なステップとなるでしょう。
株式会社ケアクルは、鍼灸の臨床的効果を検証し、地域医療との連携を深めるために、今後も努力を続けます。患者の健康と福祉に寄与するための研究・開発に注力し、皆さんにより良いサービスを提供することをお約束します。
お問い合わせ
プロジェクトに関する問い合わせは、株式会社ケアクルの公式サイトをご覧ください。ここでは、鍼灸に関する様々な情報とともに、患者や医療関係者向けのサポートを提供しています。詳しくは
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