グローシップとNUVVE JAPANが系統用蓄電池で新たな連携を推進

業務提携の概要

グローシップ株式会社は、米国のNUVVE社の日本法人、NUVVE JAPAN株式会社との業務提携を発表しました。この提携により、両社は系統用蓄電池ビジネスにおいて、プランニングから導入、運用までの支援をワンストップで提供します。

再生可能エネルギーの需要増加

現在、再生可能エネルギーの導入が進む中、電力系統を安定させるための調整力が求められています。この状況下で、系統用蓄電池ビジネスやその導入に関する需要が急増していますが、こうしたプロセスにおいてはさまざまな課題が存在しています。

小規模な蓄電池の導入に関するノウハウ不足、契約交渉の難しさ、複雑な申請手続きなどがその一例です。さらに、電力市場への参加方法に関する運用知識の欠如も大きな壁となっています。

グローシップの強み

グローシップは、このような課題を早い段階から認識し、蓄電所オーナーに寄り添ったコンサルティングサービスを展開してきました。市場黎明期からの豊富な経験に基づき、蓄電池導入の全過程をサポートすることに力を入れています。

一方、NUVVE社は、電気自動車を「動く蓄電池」として電力市場に参加させるV2G（Vehicle to Grid）技術のパイオニアとして名を馳せており、欧米では約9年間に渡って実績を積み重ねてきました。このように、グローシップとNUVVE JAPANが持つ知見を結集することで、蓄電所オーナーに対し、真に価値のあるワンストップサービスの提供が期待されています。

提携による業務位置

今回の提携では、主に以下の領域で両者が協力し合います。

1. プランニング
- 用地評価や収支シミュレーション、事業スキームの構築まで。

2. 導入準備
- 蓄電池システムの選定から契約交渉、補助金の利用検討まで。

3. 導入
- 工事計画や系統連系の調整、運用体制の構築支援など。

4. 運用
- NUVVE JAPANは、アグリゲーション運用を通じて市場への参加をサポートし、収益の最大化を図ります。

今後の展望

NUVVE JAPANの代表である東田真輝氏は、グローシップとの提携が系統用蓄電池ビジネスの発展を大きく加速させると強調しています。彼は、両社の専門性を生かすことで、日本における持続可能なエネルギーの導入が進むことを期待しています。

また、グローシップの執行役員である園田展人氏は、今回の提携が新たなスタートとなり、両者の知見を集めることで蓄電所オーナーが安心して事業を推進できる環境を作り出すと述べています。