混紡繊維熱分解ガス化
2024-07-18 13:40:19

JEPLANと日立造船、混紡繊維の熱分解ガス化で資源循環を加速!共同実証開始

廃棄繊維の新たなリサイクル技術: 熱分解ガス化で混紡繊維からポリエステルを再生!



株式会社JEPLANと日立造船株式会社は、混紡繊維の熱分解ガス化に向けた共同実証および事業化検討に関する基本合意書を締結しました。この取り組みは、繊維製品のリサイクル率向上とCO2排出削減を目指し、アパレル業界におけるサーキュラーエコノミー実現に向けた大きな一歩となります。

混紡繊維リサイクルの課題



近年、環境問題への意識が高まる中、廃棄される衣類の処理は大きな課題となっています。日本では、衣類の約6割が焼却や埋め立てによって廃棄されており、世界的に見ても、繊維製品の「繊維to繊維」リサイクル率は1%未満と低迷しています。特に、ポリエステルや綿、ウールなどの異なる素材を組み合わせた混紡繊維は、素材ごとに異なるリサイクル方法が必要となるため、これまでリサイクルが困難でした。

熱分解ガス化で資源循環を促進



JEPLANと日立造船は、この課題解決に向け、熱分解ガス化技術に着目しました。熱分解ガス化とは、酸素を遮断した環境で廃棄物を高温に加熱することで、可燃ガスに変換する技術です。この技術は、焼却処理と比べてCO2排出量が大幅に削減できることが大きな特徴です。

今回の共同実証では、混紡繊維を熱分解ガス化し、得られたガスからポリエステルの原料を再生することを目指します。これにより、廃棄される衣類を有効活用し、新たな資源を生み出すことで、環境負荷の低減と資源循環の促進を図ります。

JEPLANと日立造船の強みを活かした取り組み



JEPLANは、アパレルブランドとの連携による衣類回収や、独自開発したPETケミカルリサイクル技術を用いた再生ポリエステル樹脂の販売、再生素材を使用したアパレルブランド展開など、衣類のリサイクル事業を幅広く展開しています。一方、日立造船は、一般廃棄物の熱分解ガス化技術において豊富な実績とノウハウを有しています。両社の強みを融合することで、混紡繊維の熱分解ガス化による資源循環の実現を目指します。

将来展望:アパレル業界のサプライチェーン全体での循環へ



今回の共同実証を通して得られた知見を基に、両社は混紡繊維から再生ポリエステルを製造し、再び繊維製品へと循環させる技術開発を加速させます。さらに、アパレル業界のサプライチェーン全体にこの技術を普及させることで、使用済衣類の資源循環を促進し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

JEPLANグループは、今後も国内外の企業との連携を強化し、サーキュラーエコノミーを牽引していくことを目指します。


画像1

会社情報

会社名
株式会社JEPLAN
住所
神奈川県川崎市川崎区扇町12-2
電話番号
044-223-7898

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。