アプリ開発の秘訣に迫る！Glossomセミナーレポート

Glossom株式会社が開催したアプリ開発者向けセミナー「ヒットアプリここだけの話！注目スタジオのアプリ開発の実際」の模様をレポートします。本セミナーでは、大人気アプリの開発事例や効果的な広告戦略、開発体制など、アプリ開発の様々な側面が語られました。

1000万DL突破アプリ『白いとこ歩いたら死亡』の成功要因

まず、日米で1000万ダウンロードを超える大ヒットカジュアルゲームアプリ『白いとこ歩したら死亡』を開発したfieldWalkingの木下氏が登場。ヒットの秘訣として、アプリレビューサイトへの掲載と、人気YouTuberヒカキン氏による紹介効果を挙げました。さらに、木下氏は、アプリ開発における3つの重要なポイントを強調しました。

1. タイトルから内容が想像できる分かりやすさ
2. シンプルで簡単な操作性
3. 友達とシェアしたくなる魅力

実際に、SNSシェア経由で3.9万ダウンロードを獲得しており、これらの要素が成功に大きく貢献したことが分かります。

広告戦略についても、CPC広告を中心に導入し、1ダウンロードあたり5～7円の収益を上げていると明かされました。月間広告収入は1000万～2000万円に上り、ダウンロード数増加に伴い、広告業者との積極的な交渉も重要になると述べていました。

グリーの少人数・短期開発プロジェクト「Garage Production」

続いて、グリー株式会社の石野氏は、『el』や『Cubic Tour』などのアプリ開発事例を紹介。同社が推進するネイティブアプリ開発者育成プロジェクト「Garage Production」について解説しました。このプロジェクトの特徴は、少人数チームによる短期開発、事前にチームにミッションを提示すること、そして必ず期間内にリリースすることです。

石野氏は、大企業では企画書が重視されがちですが、Garage Productionでは、企画書は一枚にまとめ、実際に触れるモックを重視することで、「作ってみての面白さ」を大切にした開発を実践していると説明しました。また、先行公開を行い、Facebookコミュニティなどでユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れることで、ユーザー目線の開発を徹底していることも明らかにしました。

AdLantisの機能改善とiOSアプリプロモーション

Glossomのアドネットワーク事業部からは、同社が提供するAdLantisの機能改善について説明がありました。特に、2013年11月の分社化以降、配信ロジックの改善によりCPCとeCPMが上昇し、メディア企業に高価値なアドネットワークとして提供できるようになったと強調されました。

また、リードジェネレーション事業部からは、開発者向けにiOSアプリランキング情報とアプリ審査情報を提供していることが紹介されました。