坂本悠花里監督の長編デビュー作『白の花実』が国際映画祭で華々しい初上映!
2023年9月19日から27日までスペインで開催された第73回サン・セバスティアン国際映画祭で、坂本悠花里監督の長編デビュー作『白の花実』が正式に招待され、ワールドプレミアとして初上映を果たしました。この映画は、特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)が運営する「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」の支援を受けており、坂本監督の企画・脚本が形となった記念すべき作品でもあります。
ワールドプレミアでの大絶賛
『白の花実』は、映画祭のNew Directors部門に位置づけられ、名監督たちの登竜門として知られています。そのため、本作がクロージング作品として招待されたことは特に意味深いこととされ、多くの期待が寄せられました。映画祭には坂本監督と主演の美絽さんが出席し、上映後の約600人の観客からはスタンディングオベーションが巻き起こりました。観客からは「見たことのない新しい少女映画」との声や、「泣きたくなるほど美しい!」という感想が寄せられ、映画のメッセージがしっかりと伝わったと感じられました。
作品誕生の背景
坂本監督は本作の制作過程について、「この企画を考えていたとき、自分のプロジェクトが映画化され、サン・セバスティアン映画祭に行くとは思ってもみませんでした」とコメントしています。彼女の作品がこの国際映画祭で評価されたことに感謝の気持ちでいっぱいだと語り、上映後にはスタッフやキャストの顔が思い浮かんだとも述べています。このように、映画を作ることは簡単ではありませんが、彼女の努力と周りの支えがあったからこその成就です。
『白の花実』のあらすじ
『白の花実』は、周囲になじみきれずに転校を繰り返してきた少女・杏菜が主人公です。彼女がたどり着いたのは、静かな森の奥にある全寮制の女子校。その寄宿舎には美しい同級生・莉花がいますが、莉花はやがて自ら命を絶ってしまいます。残された日記には、彼女の笑顔の裏に隠された苦悩や思いが書かれており、杏菜はその日記を通して莉花の未練に触れていきます。友人の栞との関係も描かれ、彼女たちは様々な感情を漂わせながら互いに影響を与え合っていく様子が描かれています。この作品は、単なる少女映画にとどまらず、深い情動と問いかけを含んだ内容となっています。
さらなる展開
さらに、『白の花実』は2025年の東京国際映画祭でもアジアン・プレミアが決定しており、間違いなくこちらも注目されるでしょう。そして、日本国内での公開日は12月26日とされており、新宿武蔵野館やヒューマントラストシネマ渋谷などで順次公開される予定です。この機会にぜひ、坂本悠花里監督のデビュー作を目にすることをおすすめします。
映画の詳細や最新情報については、公式サイトやSNSでも公開されるので、ぜひチェックしてみてください!
公式情報
本作は映画祭での経験を経て、間違いなく多くの人々に影響を与える作品として、今後の展開に注目です!