ジザイエ、CEATEC 2025で新技術を発表
株式会社ジザイエが、2025年10月14日から17日まで幕張メッセで開催される「CEATEC 2025」に出展します。ジザイエは、東京大学稲見研から生まれたスタートアップで、特に注目されているのは、リアルタイム遠隔就労支援プラットフォーム「JIZAIPAD」です。この展示においては、同社が開発した映像圧縮伝送技術を基にした「JizaiEyes」、「JizaiHands」、「JizaiBase」という三つのプロダクト群が紹介されます。この新技術は、様々な現場での“リアルを超えるリモート体験”を実現することを目指しています。
展示の主な製品とその特徴
JizaiEyes
「JizaiEyes」は、高画質・低遅延のネットワークカメラサービスです。このカメラは、通信不感地帯においても安定した映像配信を実現します。建設現場や製造ライン、さらにはプラントや港湾での遠隔監視や支援に最適です。これにより、現場の安全性や効率性が向上します。主な特徴には、防塵防水や暗視対応、マルチビュー表示などがあります。
JizaiHands
次に、「JizaiHands」は、作業者が装着できるウェアラブルクラウドカメラです。胸ポケットやヘルメットに簡単に固定でき、遠隔地と映像をリアルタイムで共有可能です。これにより、現場での点検や教育、安全管理が一層スムーズに行えるようになります。長時間のバッテリー駆動と防雨対応も特徴的です。
JizaiBase
「JizaiBase」は、UGV(自律走行車両)やAMR(自動搬送車)を遠隔から制御するためのシステムです。このサービスは、通信環境が不安定な状況でもリアルタイム映像を提供し、自律制御と遠隔制御のハイブリッドで運用を行います。これにより、現場作業者の負担を軽減し、作業効率を最大化します。
CEATEC 2025でのデモンストレーション
展示では、ジザイエによって遠隔就労の実現に必要なデバイスがどのように開発されているのかを直接体験できます。ジザイエは、現場特有の課題に応じた柔軟なハードウェア開発にも力を入れています。特に、ブルーカラーワーカーやエッセンシャルワーカー向けのデバイス設計を重視しており、3Dプリンターによる製造や柱素材の研究も行っています。このようなデジタル製造プラットフォーム「SEIZO」との連携により、短い納期で高精度なデバイスを提供できます。
講演セッションについて
ジザイエの代表取締役CEO、中川純希は「第10回JEITAベンチャー賞 受賞記念ピッチ&トークセッション」に登壇し、同社の取り組みや遠隔就労社会の実現に向けた技術と展望について語ります。このセッションでは、他の受賞企業と共に未来を拓く革新的な技術についてのディスカッションが行われる予定です。
CEATECの概要
CEATEC(Combined Exhibition of Advanced TEChnologies)は、「テクノロジーで社会を豊かにする」をテーマにしたアジア最大級のテクノロジー総合展で、今年は800を超える企業が出展予定です。開催テーマは「Innovation for All」で、経済発展と社会課題の解決を両立する社会、つまり「Society 5.0」の実現を目指しています。
まとめ
ジザイエが展開する各種製品や技術は、今後の労働環境を大きく変える可能性を秘めています。CEATEC 2025は、そのような未来を考える機会ともなり、多くの来場者が新たな働き方のインフラを直接体験できるイベントとなるでしょう。ぜひ、ジザイエのブースに足を運んでみてください。