NTT Digitalとマツモトが連携した「卒業アルバムプロジェクト」
株式会社NTT Digitalと、卒業アルバムの制作を得意とする株式会社マツモトが、画期的な卒業アルバムのデジタル化を目指しています。本プロジェクトでは、ブロックチェーン技術を活用して、「卒業後もずっと続く卒アル」の実現を図るものです。両社は基本合意書を交わし、小学校から高等学校にかけてこのサービスを提供していくことを決定しました。
進化する卒業アルバムの形
長年にわたり、マツモトは年間約7,000校の卒業アルバムを制作してきました。その歴史は1932年に遡り、地域の学校教育を支えてきた実績があります。しかし、近年ではデジタル化が進む中で、アナログな卒業アルバムに新たな風を吹き込み、ブロックチェーン技術を利用した「デジタル卒アル」のプロジェクトに取り組み始めました。これにより、児童や生徒一人ひとりに「世界に一つだけの卒アル」を提供することを目指しています。
具体的な施策とその目的
このプロジェクトでは、NTT Digitalが提供する「scramberry WALLET for Business」を導入し、デジタル卒業アルバムの実証実験を行う予定です。モデル校と連携し、現場の声を反映した取り組みを進めながら、ブロックチェーン技術を通じた新しい「卒業アルバム」の形を追求します。将来的には、生徒たちが就職や進学などで離ればなれになっても、スマホやタブレットで容易にアクセスできる「卒アル」を提供し、友人や恩師との絆を維持できる仕組みを整えていきます。
さらに、卒業証書や部活動の成果、ボランティア活動など、学生時代のさまざまな経験もNFTとして記録されることで、学歴だけでなく多様な個性を証明する道筋を作っていく考えです。これにより、子どもたちが自分の成長を具体的に振り返るための「人間関係のハブ」となる卒業アルバムが実現されるのです。
教育現場への貢献
NTT Digitalとマツモトは、卒業アルバムのデジタル化だけでなく、教育現場そのものの改革にも目を向けています。教員の負荷を軽減しつつ、働き方改革を進めるために、最先端技術を積極的に導入することで、教師たちがより良い教育環境で生徒たちに向き合えるようサポートしていく方針です。
まとめ
NTT Digitalとマツモトの共同プロジェクトは、卒業アルバムの新たな形を創出し、未来の教育現場における可能性を広げるものです。デジタル技術を駆使しながらも、人とのつながりを大切にするこの取り組みが、今後どのように展開されていくのか、注目が集まります。私たちの卒業アルバムが、単なる思い出の記録ではなく、個々の成長を支える大切なツールとなることを期待しています。