3Dデータ自動生成による新たな家具提案の未来
株式会社アダル(福岡県福岡市)が73年以上の歴史を持つ業務用家具メーカーとして、営業支援サービス「カグポン」において画期的な機能を追加しました。この新機能では、ユーザーが画像やテキストから別注家具の3Dデータを自動生成できる仕組みを取り入れ、業務効率の向上を目指しています。特許出願中のこの技術は、家具提案のスピードやクオリティを飛躍的に引き上げるもので、業界における新たなスタンダードとなることでしょう。
背景と課題
家具業界では、別注家具の提案プロセスが長時間を要し、コストもかかるかたちが一般的でした。特に顧客とのイメージのすり合わせは、商談の難しさを生み出す重要な要素です。そこで、アダルは営業支援サービス「カグポン」を進化させ、誰でも簡単に家具のイメージを3Dで可視化できる機能を導入しました。これにより、迅速かつ正確な提案が可能となります。
新機能の概要
「カグポン」で利用できる新機能では、以下の2つのアプローチで3Dデータが生成されます:
1.
画像からの生成
ユーザーは手持ちの家具の画像をアップし、予算や希望する商品名を入力することで、AIが近い商品を検索し、該当商品がなければ新しい3Dデータを生成します。
2.
テキストからの生成
「カフェ用で木製、シンプルなデザイン」といった具体的な要望をテキストで入力すると、AIが迅速に4パターンの家具イメージを提案します。ユーザーはその中から選択し、さらに類似商品や新しい3Dデータが提示されます。
具体的な活用事例
例えば、カフェチェーンから「木製でシンプルなダストボックスを作りたい」というリクエストがあった場合、従来であれば数日かかっていたデザインやCG制作のプロセスが、本サービスの利用により数分で完了します。ユーザーは「木製・シンプル・カフェ向けダストボックス」と入力するだけで、AIが即座に提案用の3Dイメージを作成し、顧客とのイメージ共有が可能になります。
導入のメリット
この革新により、以下のような効果が期待されています:
- - 提案にかかる時間を数日から数分~数時間に短縮
- - 非デザイナーでも直感的にデザイン確認・比較が可能
- - 商談の迅速化と受注率の向上
- - コストの削減
- - 業務効率化に大きく寄与
ご利用時の注意点
現在のところ、椅子などの脚付き家具には対応していないため、利用者はこの制約を念頭に置く必要があります。
カグポンの特徴
「カグポン」は、家具・インテリア業界および施工・設計業者向けに特化した家具提案支援プラットフォームです。3Dデータを活用した家具レイアウトや見積もり、テレビ会議システムが統合されており、営業活動の効率を大幅に向上させます。
興味のある方は、デモ画面を通じて具体的な機能の詳細を説明します。公式サイト(https://www.kagupon.com/)からのお問い合わせも歓迎です。
今後の展開
今後「カグポン」は、オフィスやホテル、商業施設などさまざまな業態での提案に対応し、さらに機能拡充を進める予定です。特許出願中のこの技術を軸に、より多くのユーザーに価値のある提案体験を提供することで、家具業界におけるAI活用のリーディングカンパニーとしての地位を確立します。
会社概要
- - 会社名:株式会社アダル
- - 代表取締役社長:武野 龍
- - 所在地:福岡県福岡市博多区金の隈3-13-2
- - 設立日:1968年4月
- - 事業内容:業務用イス・テーブルの製造販売、家具輸入販売など
- - 資本金:1億8,225万円
- - 従業員数:262名(2024年2月時点)
- - 公式ウェブサイト:https://www.adal.co.jp/