キヤノンが新技術で監視カメラの未来を開く
近年、私たちの生活の中で監視カメラや産業用カメラの重要性が増しており、特に暗所での撮影に対応できる技術が求められています。そこで登場したのがキヤノンの新型CMOSセンサー“LI7070SAC(カラー)”と“LI7070SAM(モノクロ)”です。これらのセンサーは、近赤外線の撮影性能を大きく向上させ、監視用途だけでなく、産業や医療分野でも幅広く活用が期待されています。
近赤外線撮影のニーズ
暗い場所での監視がこれまで以上に重要になる中、人間の目では捉えられない近赤外線域での撮影が広がっています。この新しいCMOSセンサーは、夜間の公共施設や地下駐車場での監視、さらには暗所での産業検査や医療用の蛍光血管撮影にも適しています。特に“LI7070SAC”は、従来の“LI7050”と比較して近赤外線感度が約2.4倍向上しており、よりクリアな画像が得られるのが特徴です。
二重露光技術によるHDR駆動
新型CMOSセンサーは、120dBのダイナミックレンジを実現する二重露光方式を採用しています。これにより、トンネル内の明暗差が大きい環境でも白飛びや黒つぶれを避け、高画質な画像を撮影することができます。通常時でも75dBのダイナミックレンジを持ち、さまざまな環境下での効果的な撮影を可能にします。
極めて低照度でも確実に撮影
このセンサーは特に低照度環境下での性能が優れており、“LI7070SAC”は0.08lux、さらに“LI7070SAM”は0.04luxの明るさでもフルHD動画の撮影が可能です。この特性のおかげで、公共施設や交通機関の夜間監視に加え、水中ドローンや顕微鏡用カメラなど、あらゆるシチュエーションでの高感度な映像取得が実現します。
製品の多様性と応用の広がり
キヤノンが新たに紹介した“LI7070SAC/LI7070SAM”は、様々な業界におけるニーズに応えることができます。特に、監視・産業・医療用のカメラシステムなど、幅広い用途においてその性能が発揮されるでしょう。今後、この新技術がどのように活用されていくのか、業界の動向が注目されます。
詳細な製品仕様については、キヤノンの公式ウェブサイトをご覧ください。
キヤノン公式サイト