トレジャーデータとGOOD SHAREが提携
最近、トレジャーデータ株式会社とGOOD SHARE株式会社が、顧客データの新たな活用法として注目の連携を発表しました。この連携により、企業はSNS上の顧客の発信力や影響力を自らのデータに統合し、より深い顧客理解と効果的なマーケティング戦略を構築できるようになります。
顧客データとSNSの統合
新しいソリューションでは、企業が重視する既存の顧客データ(購買履歴やWebサイトでの行動など)に、SNS上での顧客の「発信力」や「共感度」を加えることが可能となります。これにより、単なる数値データでは把握しきれなかった顧客の感情や熱量を把握でき、より精度の高いマーケティング施策が展開できるのです。
SNS影響力の可視化
GOOD SHAREが提供するデータは、3つの主な側面から顧客の熱量を分析します。
1.
SNS発信力・影響力スコア: どの顧客がSNS上で影響力を持っているかを明確にします。
2.
共感度データ: 投稿へのリアクションやシェア数などを基に、ブランドへの共感や熱狂度を可視化。
3.
興味・嗜好性クラスタデータ: 顧客が特に興味を持つ分野を示し、従来のデータ分析だけでは見えてこなかったパターンを浮き彫りにします。
この情報を融合することで、企業は「誰が」「いつ」「何を購入したのか」に加え、「なぜ」「どれだけ熱狂しているのか」を深掘りできるようになります。
ホンダモビリティランドの成功事例
すでにこのソリューションを導入しているホンダモビリティランドは、運営するモビリティリゾートもてぎでのファンマーケティング強化に成功しています。「MotoGP日本グランプリ2025」や「AUTOBACS SUPER GT Round8」などのイベントでは、SNS投稿キャンペーンを実施し、ファンによるUGC(ユーザー生成コンテンツ)の活性化を図りました。その結果、視聴リーチ数やエンゲージメント数が大幅に向上したと言います。
今後の展望
トレジャーデータとGOOD SHAREは、このデータ連携を業界横断的に広げる計画です。スポーツやエンターテインメントの成功事例を他の業界へも応用し、製造業や小売業、サービス業など、多岐にわたる分野で「顧客の熱狂」をビジネス成長に結び付ける仕組みを構築していく意向です。特に、顧客と自然言語で対話できるインターフェースの共同開発も視野に入れており、データ活用をさらに加速させることが期待されています。
まとめ
両社は、12月2日に開催されるカンファレンス「Treasure Data Connected World 2025」に登壇予定です。このカンファレンスでは、ファンエンゲージメントの強化やUGCを通じた共創についてのディスカッションが行われ、スポーツの知見をビジネスに応用するための示唆を得られる貴重な機会となります。参加費は無料で、興味のある方はぜひ申し込んでみてください。
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Treasure Data Connected World 2025
トレジャーデータは、革新的な企業向けのインテリジェントカスタマーデータプラットフォームを提供し、顧客一人ひとりをターゲットにしたマーケティング戦略を支援しています。また、GOOD SHAREは、マーケティングにおけるファンの声を活かすプラットフォームを提供し、SNS上の発信を促進するソリューションを展開しています。これからのマーケティングにおいて、両社の連携がどのような影響を与えるのか、注目が集まることでしょう。