新造船「エメラルド・アストラ」に元ファーストレスポンダーがゴッドマザーに任命

新造船「エメラルド・アストラ」の誕生

2025年10月9日、シーニック・グループは、最新のリバークルーズ船「エメラルド・アストラ」のゴッドマザーに、元ファーストレスポンダーであり、旅行業界の著名なアドバイザーであるトニ・デイ氏を任命したと発表しました。命名式は2026年5月、オランダ・アムステルダムにて行われる予定です。

トニ・デイ氏の経歴と熱意

トニ・デイ氏はニューヨーク市消防局で25年以上、救急医療部門に携わり、EMS副局長まで昇進した経験を持つ人物です。彼女は2001年の9.11同時多発テロ事件後、グラウンド・ゼロでの救助活動を行い、この経験が彼女の人生観に大きな影響を与えました。公共サービスへの情熱を持ちながら、旅を通じた癒しの提供に力を注ぎ続けています。

2004年には高級クルーズ専門の旅行会社「Toni Tours, Inc.」を設立し、以来、40年以上にわたって120カ国以上を訪れ、多くの旅行者に新しい体験を提供してきました。現在は、ASTA北フロリダ支部の特別イベントコーディネーターを努めるとともに、業界内外での優れた業績が評価され、複数の賞を受賞しています。シーニック・グループUSAの社長、ケン・マスカット氏は「トニ氏は旅の本質である情熱や献身を具現化した存在であり、彼女をゴッドマザーに迎えられることを誇りに思う」と述べています。

エメラルド・アストラの魅力

「エメラルド・アストラ」は2025年9月30日、ルーマニアの造船所で船体進水式が行われ、2026年5月にはドナウ川での初航海を迎える予定です。船内では、MissoniやFreifrauなどの高級ブランドとのコラボレーションによる洗練されたデザインが進行中で、アートの美しさを船体に取り入れる努力が続けられています。

さらに、客室にはESPAのアメニティやヨーロッパ製の高級リネンが使われ、一部スイートルームではMissoni製のソフトファブリックが採用されています。また、スターシップ艦隊として初めて、ゲスト用のランドリー設備も完備され、より快適なクルーズ体験を提供します。

未来の展望

2027年には姉妹船「エメラルド・ルミ」のデビューも控えています。シーニック・グループは、次世代のラグジュアリーリバークルーズの提供を目指し、今後も新たな挑戦を続けていく姿勢を見せています。トニ・デイ氏との素晴らしいパートナーシップのもと、エメラルド・アストラは新たな時代の旅のスタンダードとなることでしょう。