メディアス、医療材料データベースの無料提供開始で業界を支援

メディアス、無料医療材料データベースの提供を開始

メディアスホールディングス株式会社から発表された新たな取り組みとして、グループ会社であるメディアスソリューションが、業界内で高評価を得ている「メッカル医療材料データベース」の一部を無料で提供することが決定されました。このサービスは、医療機器卸業者やSPD（ストック・パートナー・ディストリビューター）事業者の業務効率を大幅に向上させることで、結果的に患者に提供される医療の質を高めることを目的としています。

メッカル医療材料データベースとは？

「メッカル医療材料データベース」は、80万件以上の医療材料情報を蓄積したデータベースで、主に単回使用の医療材料に特化しています。これには、歯科材料や医薬品に関する情報は含まれていませんが、医療機器の使用に必要な薬剤に関する情報は登録されています。具体的には、メーカー名や商品名、商品コード、JANコード、生物由来区分、医療機器クラスなど、医療材料に必要な基本情報が網羅されています。

これまでもWeb上では一部無料で提供されていましたが、今回の取り組みにより、データベースの全情報を無料でダウンロード可能になります。具体的には、以下のような情報が含まれます：

- メーカー名、商品名、商品コード、JANコードなど
- メッカル特有のカスタムコード
- 荷姿別の価格情報
- 医療機関向けの償還情報

この無料提供により、医療機関や卸業者は最新の情報を手軽に取得できるようになり、業務の効率化に貢献します。

医療材料データベース導入の背景

日本国内では、医療材料に関する公的データベースが存在せず、流通する医療材料の情報はメーカーや卸業者に依存しています。このような状況下で、メディアスグループは独自のデータベースを構築し、医療業界の効率化を図ってきました。特に、最新の情報を維持することは業務の負担を軽減し、医療の質を向上させるために非常に重要です。

そのため、業界内のニーズに応える形で、有料版サービスの一部を無料で開放することを決めたのです。また、これにより、物流の問題や償還価格の変動といった業界全体が抱える課題にも取り組むことが可能になります。

有料版との違い

発表された無料版サービスと有料版サービスの主な違いは、提供される情報の詳細さにあります。有料版では、定価や償還履歴などの詳細なデータが日々更新され、カスタマイズすることも可能ですが、無料版では月に一度の情報更新のみが行われ、詳細な情報は含まれません。

未来への展望

メディアスソリューションは、医療業界の更なる発展に向けて革新的なサービスを提供し続ける意向を示しています。本無料サービスを通じて、医療機器卸業者やSPD事業者が業務を効率的に進められるようサポートし、業界全体の底上げを果たします。

また、医療機器の販売や福祉・介護用品の提供といった分野でも地域医療に貢献し続ける所存です。今後とも、より良い医療環境の構築を目指して邁進する姿勢を崩しません。