日本の文化の一部であるおしぼりが、アメリカ市場に新たに踏み出します。FSX株式会社は、同社の基幹ブランド『VB-COSME-』のOSHIBORIとおしぼり冷温庫『REION』を、2024年9月28日に開催されるアメリカの最大規模の日本食飲食店向け展示会「Mutual Trading Japanese Food and Restaurant Expo」で発売することを発表しました。この進出は、日本食の多様性や豊かさをアメリカに伝える重要な一歩となるでしょう。
近年、アメリカにおける日本食の人気は急上昇しています。ユネスコにより和食が無形文化遺産に登録された2013年以降、多くの日本食レストランが星を獲得し、その数もコロナ禍にもかかわらず増加を続けています。しかし、そんな中でもおしぼりの存在感は薄いのが現状です。FSXはこの機会に、衛生的でありながらもおもてなしの心を体現するおしぼり文化を広めていこうとしています。
FSXが誇る『VB(ブイビー)』技術は、ポケットおしぼりにおいてウイルスや菌を99.99%以上抑制する特許技術です。国内では約1.4億本のポケットおしぼりが販売され、その需要は高まっています。特にコロナ禍においては、海外からの問い合わせも増加しており、今までアジア圏にを中心とした限られた地域でのみビジネスを展開してきました。しかし、今回新たにアメリカ市場に向けての準備を整え、販売を開始する運びとなったわけです。
旅行の際に使われるおしぼりの起源は、昔の旅籠で、旅人の疲れを癒すために水に浸した手ぬぐいを使用していたことに由来します。以来、日本においては「衛生」と「おもてなし」のシンボルとして受け継がれてきました。FSXはこの文化を国際的に発信し、衛生の重要性を広めていくことを目指しています。
販売する製品群は多岐にわたり、特に注目されるのは『VB-COSME-』OSHIBORIシリーズです。このシリーズは、肌のケア効果が高いとされ、一般的な化粧品としての効果も期待されています。また、特許技術であるエイジングケアをサポートする機能が搭載されており、使用することで肌を整え、潤いを与える効果があります。さらに、このおしぼりはヒトパッチテストを経て、安全性が確認されており、全身に使用できる画期的な製品です。
また、おしぼり冷温庫『REION』は、空気の流れを利用した特許技術により効率的に温度を調整できる機器で、これまで難しかったおしぼりの急冷却や加温が実現されています。デザイン性にも優れ、2018年にはグッドデザイン賞を受賞しました。
アメリカ市場では、米国最大の日本食材卸会社「ミューチャルトレーディング社」をディストリビューターとして、全米に向けてこの製品群が販売される予定です。また、既に行っているテストマーケティングを経て、AmazonなどのECサイトでも順次販売を行っていく方針です。
展示会には多くの注目が集まることが予想され、FSXのブースは必見です。FSXの理念である「おもてなしの心」を体現したおしぼりの文化が、アメリカの人々にどのように受け入れられるのか、今後の展開が楽しみです。日本食の魅力をさらに広めることを目指すFSXのチャレンジに、ぜひ注目していきたいものです。