2025年大阪万博で江田島市が海と環境をテーマに展示を開催

2025年大阪万博で江田島市が特別展示

2025年に予定されている大阪・関西万博に江田島市が参加することが決定しました。江田島市は、さとうみ科学館、株式会社nu.、関西大学田實研究室、一般社団法人フウドと協力し、「BLUE OCEAN DOME（ZERI JAPAN）」パビリオンにて「さとうみの命と人の業」をテーマにした特別展示を行います。この展示は、海の恵みと環境問題、そしてテクノロジーを結びつけて、来場者に新たな視点を提供することを目的としています。

展示の概要

江田島市が提案する展示のテーマ「さとうみの命と人の業」は、瀬戸内海の豊かな生態系に着目し、地域の自然環境を象徴するものです。ここでは、三つの主要な分野に分かれた展示が行われます。

1. 生命の展示

江田島市のさとうみ科学館による生物展示では、地域特有の希少な生物を紹介します。カブトガニやハクセンシオマネキといった、瀬戸内海の生態系の重要な一部である生物たちを観察できる機会が提供されます。パネル展示や触れ合い体験が可能なタッチングプールを通じて、参加者は海の生命が織りなす営みを身近に感じることができます。

2. テクノロジーによる体験

展示の中では、ハクセンシオマネキの求愛ダンスを体感できる没入型の展示も行われます。株式会社nu.と関西大学の共同研究によって開発されたAI解析技術を用いて、この生物の生命のリズムが映像と音で表現されます。来場者は自然の美しさと、最新技術の融合を楽しむことができるでしょう。

3. 環境問題への取り組み

さらに、一社)フウドによる「未来の海づくり大作戦」が発表され、漂着ごみを使用したアート作品「海ごみ妖怪」の展示も行います。これにより、江田島市での環境保護活動や、個々の意識を高めるきっかけを提供することを目的としています。来場者は、自らが海の環境問題に対して何ができるかを考える良い機会となるでしょう。