中部写真記者協会の年度賞が12月4日に発表され、メ~テレがその栄光を手にしました。各部門で優れた成果をあげたこの賞は、特に「テレビ・映像部会」において、一般ニュース、ニュース企画、映像企画の三つの部門で評価され、最も優れた作品に贈られるグランプリを受賞しました。特に注目すべきは、6月21日に放送された「がん再発…少女が挑んだ“治療の壁”」という作品。撮影を担当した手塚喬大カメラマンは、神経にがんを抱える10歳の少女、久保田ちひろさんの挑戦を切り取って描写しました。日本国内では治療が受けられない中、彼女はイタリアでの治療を求めて渡航し、その背後にある医療現場のリアルを映し出しました。この物語は、ただの医療ジャーナリズムではなく、希望や勇気を与えるものとして、多くの人々の心をつかみました。
手塚カメラマンは受賞のコメントで、ちひろさんの明るさと家族の支えを強調し、撮影を通して日本の医療の現状を広く知ってもらうことができれば嬉しいと述べました。また、一般ニュース部門で優秀賞を受賞した「能登半島地震輪島の火災ヘリ中継」は、山田英寿カメラマンが手掛けました。この作品では、地震発生からわずか25分で愛知・名古屋空港を離陸したヘリが、火災現場を生中継。緊迫した状況をリアルタイムで報道し、観る者に強い印象を与えました。彼は、その場の環境下での燃料補給の重要性を語り、災害の悲惨さが多くの人に伝わることを願っています。さらに、映像企画部門での奨励賞を受賞した「祖父の思いを継ぐ50年ぶりの手筒花火」では、地方祭りの復活に向けた若い世代の挑戦と、それに伴う感動的なストーリーが描かれています。
受賞作品の上映イベントは、名古屋市中村区の名鉄百貨店本店で12月11日から16日の間開催され、観覧は無料です。多くの人々がこの機会に足を運び、メ~テレの感動的な映像作品に触れることができるでしょう。これらの受賞からは、メ~テレの映像制作に対する情熱と、彼らが追求するジャーナリズムの重要性が伺えます。今後もメ~テレの活躍に目が離せません。