医療機器開発進む
2025-08-01 10:21:24

アイリス、医療機器開発でNEDOの新プログラムに採択される

アイリス株式会社、NEDOの支援プログラムに採択



AI医療機器を開発しているアイリス株式会社が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「ユニコーン・プロモーション・プログラム(UPP)」に採択されました。このプログラムは、ディープテックスタートアップの支援と育成を目的としたもので、医療機器やヘルスケア分野において大規模な資金援助を行うことが特徴です。

UPPの背景


NEDOは、科学技術の発掘から事業化に至るまでの支援を行う行政機関であり、近年はディープテック領域に特化した取り組みを強化しています。UPPは、2024年の法改正により実現した新しい支援モデルであり、内閣が策定した「スタートアップ育成5か年計画」の一環として位置づけられています。この計画では、スタートアップへの投資を大幅に増加させ、今後数年でユニコーン企業を100社創出する目標が掲げられています。

具体的な支援内容


NEDOの支援は、多様なフェーズに応じて行われ、これまで3億円から最大25億円の資金が提供されてきました。しかし、今回のUPPプログラムでは、過去最大の支援額30億〜50億円の公募が行われることが決まり、新たなスタートアップの支援が期待されています。この支援を受けるには、民間の投資を確保することが求められるため、公的資金と民間資金の連携が重視されています。

アイリスの取り組み


アイリスの代表取締役、沖山翔氏は、今回の採択を受けて「身の引き締まる思いである」とコメント。ディープテックの社会実装には、科学技術だけでなく、技術を事業として進めるための深い知識と経験が不可欠であると強調しました。アイリスは、医師や行政経験者、医療機器メーカー出身の専門家が集結し、AI技術の開発から販売、普及までを包括的に行う体制を整えています。

今後の展望


沖山氏は、近年のパンデミックが医療や社会の基盤に与える影響を踏まえ、AIを通じた感染症の診断と危機管理に力を入れる考えを示しました。アイリスが開発した診断技術はすでに10万人以上の患者に利用されており、医療現場でのAIの重要性が増しています。データの蓄積は将来的に公衆衛生のセンサーとしても機能する可能性があり、社会全体の課題に取り組む企業としてさらなる成長を目指しています。

アイリスの企業情報


アイリス株式会社は2017年に設立され、「みんなで共創できる、ひらかれた医療をつくる。」を企業理念に掲げています。代表の沖山氏は現役医師であり、医療業界を中心に多様な専門家が集結しています。医療機器の開発だけでなく、AI技術を活用した新たな医療インフラの構築を目指すアイリスは、今後の展開に注目が集まります。

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会社情報

会社名
アイリス株式会社
住所
東京都中央区八重洲2-2-1 八重洲セントラルタワー7階
電話番号

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