電通総研が開発した自治体向けCRMシステム「minnect cBase」が提供開始へ

近未来の行政サービスを支える「minnect cBase」

電通総研は、自治体向けの新CRMシステム「minnect cBase」の開発を進めており、2025年秋に提供予定です。このシステムは、住民の多様なニーズに対応した行政サービスを提供することを目的としています。行政デジタル化の波が押し寄せる中で、「minnect cBase」は、従来の縦割り行政を打破し、一元的なデータ管理を実現します。

高まるデジタル化の需要

近年、地方自治体ではデジタル化が急速に進展しています。特に、住民の個々の生活状況に応じた行政サービスの提供が求められる中、従来の業務単位や申請単位にとどまった情報管理では限界が見えています。そのため、住民中心の情報管理が重要であると同時に、個人情報の安全な管理や迅速な制度変更に対応したシステムが必要とされています。

「minnect cBase」の機能と目的

「minnect cBase」では、住民情報や問い合わせ履歴を一元管理する機能が搭載されています。具体的には、以下のような機能が用意されています：

1. 住民情報管理機能: 住民の基本情報（住所、年齢、性別など）を一元管理し、必要に応じてカスタマイズも可能。
2. 問い合わせ管理機能: 過去の問い合わせ履歴を通じて、より質の高い窓口対応を実現。
3. 汎用検索機能: 任意の条件でデータを抽出し、必要な情報を簡単に取得できる。
4. 通知連携機能: 住民に対する個別の通知を簡単に作成し、安全に送信できる。
5. データ分析機能: 蓄積したデータを分析し、より的確な政策決定を支援。

これらの機能は、住民にパーソナライズされた行政サービスを提供するために設計されています。

安全性と柔軟性の確保

「minnect cBase」は、デジタル化が求められる中、住民個人の情報を安全に管理する環境を提供します。ガバメントクラウドやオンプレミスなど、セキュリティを最優先にしたシステム運用を行っています。また、電通総研のローコード開発フレームワークに基づいているため、自治体特有の要件に迅速に対応する柔軟性も兼ね備えています。