新技術の可能性を探る「TiDB GAME DAY 2025」
2025年5月30日、東京で開催されたゲーム業界向けイベント「TiDB GAME DAY 2025」では、株式会社オルトプラスのエンジニアマネージャー浦谷和茂氏と技術部副部長楠元大夢氏が登壇しました。
このイベントは、主にサーバーサイドエンジニアやインフラエンジニアを対象にした招待制のプライベートイベントで、約140名の参加者が集まりました。講演者たちはTiDBに関する具体的な活用方法や導入事例を基に、ゲーム業界におけるデータベースの移行と運用について論じました。
TiDBとその特徴
TiDBは、PingCAPが開発したMySQL互換の分散型NewSQLデータベースです。その最大の特徴は高可用性と水平方向への拡張性であり、現在はさまざまな業界から注目されています。その特性は、特にデータ量が急激に増加するゲーム業界において非常に重要です。
登壇者が語る移行の舞台裏
オルトプラスでは、以前からTiDBの導入を検討しており、昨年、運営6年目を迎えたゲームタイトルのデータベースをAWS AuroraからTiDB Cloudに移行しました。講演では、その際に行った詳細な検証作業やツールの使用法、実際に遭遇した問題への対処法など、実践的な内容を深掘りしました。
特に、TiDBの可用性と拡張性がどのように運用に貢献したかを事例に基づいて紹介が行われ、聴講者からは好評を得ました。多くの質問が寄せられており、参加者たちの技術に対する関心の高さが窺えました。
また、講演した資料はオンラインで公開されており、他のエンジニアが参照できるようになっています。特に、ゲーム業界において他に類を見ない経験則が詰まった内容は、今後の参考になるでしょう。
オルトプラスの今後の展望
オルトプラスは、今後もPingCAPと密に連携しながら、TiDBの利用方法に関する研究や情報の発信を続けていく方針です。技術の進化に伴う新たな挑戦を通じ、より多くのゲーム開発者がTiDBのメリットを享受できるように努めます。
登壇者について
- - 浦谷和茂:2023年にオルトプラスに入社し、エンジニアマネージャーとして楽しく働ける環境をつくることに取り組んでいます。専門はデータベース、特にTiDBに注目。
- - 楠元大夢:スマートフォン向けゲーム開発の経験を持つエンジニアで、オルトプラスではサーバーエンジニアリーダーとして活動しています。
これらの取り組みは、ゲーム開発における新しい技術の普及と、業界全体のレベルアップに寄与することでしょう。