東京衡機による中国の鉄鋼メーカーへの試験機納入について

東京衡機、中国の鉄鋼市場へ試験機を納入

日本の株式会社東京衡機は、子会社の㈱東京衡機試験機を通じて、世界最大の粗鋼生産国である中国の大手鉄鋼メーカーへの試験機納入を行いました。この納入は、新型コロナウイルス（COVID-19）の影響が続く中でのもので、営業活動の効率化を図る中で実現されました。

新型コロナウイルスの影響

新型コロナウイルスの影響で、企業の海外渡航が難しくなっていますが、㈱東京衡機試験機は信頼性が高い試験機を中国の複数の鉄鋼メーカーに提供し続けています。すでに2018年から中国の鉄鋼メーカーに試験機を納入しており、彼らから高い評価を受けています。安定した試験データをもとに、継続的な発注をいただいていることからも、その信頼性がうかがえます。

新たな納品体制の構築

従来の納品方式では、同社の技術スタッフが現地に赴いて設置工事や試運転を行っていました。しかし、新型コロナウイルスの影響で日本境外への渡航が制限される中、東京衡機は新しい方法を模索しました。今回、日本に拠点を持つ中国の代理店の技術スタッフに対してトレーニングを実施し、現場での設置工事や調整作業を委託する体制を整えました。これにより、新型コロナウイルス禍でもスムーズに試験機の納入が行えるようになりました。

中国市場の将来性

中国は現在、急速な経済成長を遂げています。これに伴い、鉄鋼業界などさまざまな産業での研究開発が活発になることが予測されています。東京衡機は、中国の販売代理店と連携を強化し、試験機市場の開拓を進めていく考えです。この戦略によって、日本の技術を活かし、さらなる成長を目指します。

会社概要と今後の展望

東京衡機グループは1923年の創業以来、試験機や計測機器の開発・製造を行ってきました。それに伴い、各分野でのニーズに対応した製品を提供し、多くの研究機関や企業に支持されてきました。今後、同社は日本国内の市場にとどまらず、世界中の産業を支える試験機メーカーへの道を歩むことになります。国際的な展開を進めることで、日本の技術を広め、より多くの顧客に貢献していく所存です。

このような取り組みを通じて、東京衡機は海外市場での成長を追求し続け、未来の産業に貢献できる企業を目指します。