中高生と社会人が共に探求する新たなモノづくり
栃木県鹿沼市に本社を置くマイポックス株式会社は、教育の未来を見据えて「Mipox X Challenge Program」を開始しました。このプログラムは、同社と東京都新宿区に本社を構える株式会社リバネスとの共同企画で、次世代の人材育成を目的としています。
プログラムの背景
現代のモノづくりの現場には、従来の技術に新しい視点や発想を合わせることが求められています。プログラム名の「X」には、異なるもの同士を掛け合わせて新しい価値を生み出すという意義が込められています。中高生と社会人が世代や専門分野を超えて協働し、探求型プロジェクトを通じて課題を発見し試行錯誤を繰り返すことで、創造力や問題解決能力を高めることを狙いとしています。
プログラム内容
この「Mipox X Challenge Program」の第一弾として、「究極の光るどろだんご製造マシンを開発せよ」というミッションが設定されています。このミッションでは、手作業での「どろだんご作り」を機械化するため、複合的な知識と技術が必要とされます。この取り組みは、文部科学省が推進するSTEAM教育の理念とも結びついており、科学技術や芸術などの幅広い知識を横断的に活用して「学ぶ力」「創る力」を育成することを目指しています。
プログラムの進行
2025年には、関東の中学校・高校3校及びマイポックスの社員12名を対象にプレ実施を行い、2026年から本格的にプログラムをスタートさせる予定です。具体的な実施内容としては、6月にキックオフイベントやワークショップを開催し、8月には会社見学や試験を行います。12月には、最終コンテストとプレゼンテーション、表彰式が計画されています。
参加者の期待
参加者は、マイポックスの社員との交流を通じて、技術やアイデアを融合させながらプログラムに取り組みます。評価基準には「なめらかさ」「つややかさ」「量産性」などがあり、参加チームはオリジナルの研磨装置を設計・改良し、励まし合いながら最終コンテストに臨むことになります。
企業の理念
マイポックスは1925年に創業し、独自の技術を進化させてきました。100周年となる2025年から、このプログラムを通じて、次世代の創造力を培い、未来のモノづくりを担う人材を育て続ける姿勢を明確にしています。リバネスもまた、科学技術の発展と地球貢献を目指して、中高生の育成に取り組んできました。このプログラムを通じて、未来の製造業を支える人材がこれからの社会に必要不可欠であることを再認識できます。
まとめ
「Mipox X Challenge Program」は、中高生と社会人が共にモノづくりに取り組む新しい教育プログラムです。このプログラムは、単に技術を学ぶだけでなく、異なる世代や専門分野が協力し合うことで、新たな価値が生まれることを体感できる貴重な場です。次世代のモノづくりを担う人材が育成されるこのプログラムに、期待が高まります。