フリーアドオフィスの収納がもたらす新たな課題
プラス株式会社ファニチャーカンパニーが実施した『職場の居心地WEB調査』では、コロナ禍によるオフィス環境の変化が、収納の利用状況にどのような影響を与えているかを探るため、全国のデスクワーク従事者500名を対象に、フリーアドオフィスにおける収納の実態を調査しました。
調査背景
リモートワークやフリーアドレス制の導入が進んだ現在、従来のようにロッカーや書庫が活用される機会は減少しています。そのため、オフィス内の収納がどのように変化しているかを知ることが、自社のオフィス環境改善に役立つと考えられています。調査は、コロナ禍前後の収納の利用頻度や、フリーアドレス制を経験した社員とそうでない社員の意識の違いを中心に行われました。
調査結果の概要
調査結果によると、コロナ禍前と比較して「書庫」「クリアキャビネット」「倉庫」の利用頻度が低くなっていると感じる人が多数を占めています。その理由として、57%の回答者が「ペーパーレス化・電子化が進んだ」と答え、39%が「リモートワーク・ハイブリッドワークが進んだ」とのことです。
フリーアドレス経験者は、未経験者よりも「個人用ロッカー」の必要性を強く感じている傾向があり、実に約8割が「デスクキャビネット」や「デスクトレー」の設置を望んでいることも明らかになりました。
具体的な困りごと
調査を通じて明らかになった主な困りごとは、以下のように集約されます。
1.
収納場所の不足: 「収納が狭い」という意見が多く寄せられ、特に共有スペースの不足が指摘されました。
2.
デスク周りのスペース不足: デスクにカバンや私物を置く場所がなく困る声が多数あり、特にフリーアドレス制の経験者は不満を感じているようです。
3.
デザインの重要性: オフィスにおける収納のデザインについても不満が寄せられ、機能性だけでなく、見た目の良さも重要視されていることがわかりました。
各職場からの声
調査には多くの具体的な意見が寄せられました。例えば、「雨の日に傘を置く場所がない」「個人のデスクがなくなり不便」「収納庫のデザインを改善してほしい」といった声が挙がり、各社の課題が浮き彫りとなりました。これらの問題は、オフィス設計を見直す際の重要な参考材料となるでしょう。
まとめ
今回の調査を通じて、コロナ禍によるオフィス環境の変化が収納利用に影響を与えていることが明らかになりました。フリーアドレス制の普及に伴い、収納に関するニーズの変化が求められています。企業においては、これらの調査結果をもとに、オフィスの収納環境の見直しやデザインの改善に取り組むことが必要です。働く環境の質を高めるために、収納のあり方を再考することが求められています。
詳しい調査結果については、
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