新たなチームスポーツの指導法を提供する一冊が登場！

チームスポーツ指導者注目の新刊

2025年7月8日、『チームスポーツトレーニング複雑系スポーツにおける現代的トレーニング戦略』が株式会社カンゼンから発売される。この本は、サッカーやラグビーなどのチームスポーツにおいて、従来の指導法を根本から見直す新たな視点を提供する。

新しいアプローチを提案

本書は、生態心理学や動的システム理論、さらには制約主導アプローチなど、様々な学問分野の知見を融合させた革新的なトレーニング理論を基にしている。現代のスポーツ指導においては、選手やチーム全体を複雑系として捉え、そのダイナミクスを理解する必要性が高まっている。本書では、コーディネーションダイナミクスを用いた自己組織化の最適化を図る方法が提示されており、指導者が新しいトレーニング戦略を確立する手助けとなる。

内容の紹介

この本は、数章に分かれており、各章で異なるテーマが扱われている。

- 第一章では、伝統的な還元主義的パラダイムについて振り返り、これがいかにスポーツ科学において影響を与えてきたかを考察。
- 第二章は、複雑系をベースにした新たなトレーニング理論に焦点を当て、具体的な実践方法を提案。
- 第三章では、コーディネーションダイナミクスの進化について説明し、その重要性を強調。
- 第四章、第五章では、個人間および個人内の協調を分析し、パフォーマンス向上への具体的なアプローチを考察。
- 第六章では、従来のトレーニングパラダイムを見直し、より柔軟で効果的なトレーニング方法を提案。
- 第七章は、トレーニング戦略全体を再構築し、伝統的なピリオダイゼーションモデルの限界を指摘すると共に、最新の戦略を紹介する。

著者について

この本の著者であるハビエル・マロは、スポーツ・フィジカル・サイエンスの博士号を持ち、レアル・マドリードでフィットネスコーチとしての経験を積んでいる。彼は、マンチェスター・シティやアトレティコ・マドリードでも活動し、従来のトレーニングを超える新しいアプローチを模索してきた。また、翻訳を手掛けたマーレー志雄や結城康平も、それぞれスポーツに関する深い知識を持ち、信頼のおける翻訳者である。