富山県南砺市で進化するグリーンスローモビリティの実証実験

富山県南砺市で進行中のグリーンスローモビリティの実証実験

富山県南砺市の井波地域では、観光資源の周遊促進と地域住民の移動利便性向上を目指して、グリーンスローモビリティの実証実験が行われています。これは文化庁による「日本遺産における魅力増進・コンテンツ造成事業」として支援されており、地域の特性に適した交通手段の導入を探求する貴重な機会です。

実験の概要

実験は2023年10月17日から10月27日まで実施され、八日町通りを中心に運行されました。日々、9時30分、11時00分、14時00分の3便が運行され、ヤマハ発動機製の電動カートやトヨタ製の歩行補助機器、さらには電動キックボードなど、さまざまな交通手段が試されました。また、事前予約の他にも現地での乗車が可能で、料金は無料となっています。

参加者の反応

11日間の運行で、117名もの地域住民や観光客が利用。実施後のアンケートによると、満足度は全員が最高評価を付けるなど、非常に良好な結果が報告されました。また、利用者からは「井波の観光に役立てたい」という要望や、「景色を楽しむことができた」「風を感じながら走ることが楽しい」といった評価が多数寄せられ、グリーンスローモビリティの魅力が再確認されました。

今後の展望

この実証実験は、地域の課題解決に向けた大きなステップとなりました。南砺市井波地域では、近年、商業用施設への空き家改修等が進み、観光客や地元住民にとってますます魅力ある街と変貌を遂げています。しかし、各観光資源が点在している中での交通手段の整備は今後の重要な課題です。

私たちは地域内外の交通事業者や自治体と協力しながら、グリーンスローモビリティの本格的な導入に向けた検討を進め、地域の魅力を引き出す交通インフラの整備に取り組んでいく所存です。

まとめ

富山県南砺市井波地域でのグリーンスローモビリティの実証実験は、地域の観光資源の利用促進と利便性の向上という重要な役割を果たしました。参加者の高い満足度からも明らかなように、新しい交通手段が地域の活性化に寄与する可能性を秘めています。これからの取り組みにも期待が高まります。

問い合わせについては、一般社団法人イドウラボが窓口となっています。興味のある方はぜひ連絡してみてください。