近年、企業が従業員の健康管理や心理的サポートに力を入れる動きが広がっています。その中でも、エーザイ株式会社は特に不妊治療に関する支援を強化しています。2023年12月2日から4日まで、エーザイ社の社内イベント「DE&I_Days」において、特別なオンラインセミナーが開催されました。
このセミナーでは、「いつかは子どもを欲しいと思っているあなたへ」「仕事と不妊治療を両立した人の体験談」「男女の更年期基本のキ」の3つのテーマが取り上げられ、社内で働く従業員に向けた内容になっています。それぞれのセミナーは、専門の知識を持つ講師によって行われ、参加者は貴重な情報を得ることができました。
このような取り組みは、エーザイだけでなく、同社が提携している株式会社ファミワンのヘルスケアサポートサービス「ファミワン」にも根ざしています。ファミワンは、「子どもを願うすべての人によりそい、幸せな人生を歩める社会をつくる」というビジョンのもと、健康課題に直面する人々に対する支援を行っています。ファミワンでは、不妊治療を回り道なく進めるための情報提供や相談サービスを展開しており、企業向けの福利厚生プログラムも提供しています。
また、オンラインセミナーに参加した従業員には、F check卵巣年齢チェックキットと妊活のタイミングを確認できるおりものシートが無料配布されています。これにより、従業員は自分の健康状態を把握しやすくなり、より適切なタイミングでの妊活支援が行えるようになります。このサービスは、単に情報を提供するだけでなく、従業員が自らの状況に気づく機会を創出する役割も担っています。
ファミワンは、福利厚生サービスを通じて企業全体の健康経営を促進するだけでなく、個々の従業員に対してもオンライン健康相談を提供しています。社員は匿名で相談できるため、心理的な安全性が確保される環境が生まれ、これにより従業員の満足度や健康への意識も向上します。さらに、女性特有の健康課題に対する理解を深めることは、職場の環境改善にもつながります。
このような取り組みは、すでに多くの企業で導入されており、特に大手企業から中小企業まで幅広くその関心が寄せられています。ファミワンは、その提供するサービスの質や効果を求めて、小田急電鉄やANAなど有名企業とも提携し、多くの従業員に向けて健康管理の支援を行っています。また、自治体へのサービス展開も行い、地域レベルでの支援も積極的に進めています。
ファミワンの取り組みやエーザイのプロジェクトは、今後も進化し続け、ますます多くの人々の生活を良くする手助けとなることでしょう。社会全体が「子どもを願うすべての人」に寄り添う環境をつくることは、今後の大きな課題であり、企業や団体が持つ役割がますます重要になっています。