日本企業のアフリカ進出が加速中
アフリカビジネスパートナーズは、2025年に横浜で開催予定の第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)を前に、日本企業のアフリカ進出状況をまとめた最新のリストを発表しました。このリストは、アフリカ市場でビジネスを展開する715社の情報を網羅しており、10年間の努力が結実したものです。
アフリカ進出企業数、ここ5年で大きな増加
このリストによれば、アフリカ市場に進出している日本企業の拠点数は、過去5年で98拠点、さらに過去8年では合計291拠点に達しています。特に南アフリカが進出拠点数で最多となり、続いてケニアやモロッコが名を連ねています。
脱炭素の影響と日本企業の戦略
最近の脱炭素の潮流の中で、日本の総合商社は進出拠点を減少させていますが、一方で日系メーカーなどは、すでに現地に存在する工場の拡充に取り組んでいます。このような動きは、アフリカ市場の特異性を考慮した「本業回帰」の現れとも言えるでしょう。
中小企業の活躍も目覚ましい
アフリカでは、日本企業のみならず、若い世代の起業家による新たな動きも顕著です。スタートアップ企業は105社が操業しており、そのうち7社は資金調達に成功しています。中には、日系アフリカスタートアップとして初めてのIPOを目指す企業も登場しています。
日本企業の進出事例と今後の展望
アフリカビジネスパートナーズが発行しているダウンロード資料では、715社の事業内容、国別の活動状況などが詳細にわかります。このリストを通じて、日本企業がどのようにアフリカ市場でのビジネスを進めているかを理解できます。特に、南アフリカ、ケニア、モロッコ、エジプト、ナイジェリアといった国々が進出先として人気を集めていることが分かります。
結論
アフリカ市場における日本企業の成長は、試行錯誤を経た結果に他ならず、今後もさらなる展開が期待されます。このリストは、企業が異文化においてどのように進出し、成長しているのかを知るための重要な資料です。今後のアフリカにおけるビジネスの行方に注目が集まります。