膀胱がん啓発セミナー
2025-09-09 12:48:26

膀胱がん啓発セミナーが示す最新治療動向と患者の課題

膀胱がん啓発セミナーが示す最新治療動向と患者の課題



2025年9月2日、フェリング・ファーマ株式会社は東京都で膀胱がんに関する啓発セミナーを開催しました。このセミナーでは、最新の治療動向や患者が直面している具体的な課題を医師や患者の視点から議論しました。

調査の概要


セミナーに先立ち、同社は200名の筋層非浸潤性膀胱がん(NMIBC)の患者を対象に「ペイシェントジャーニー」と呼ばれる調査を行い、患者の疾患認知から治療、生活に至る道のりを可視化しました。この調査の結果をもとに、治療における身体的、精神的負担が明らかになりました。

例えば、尿の変化に気づき膀胱がんを疑った患者は約80%に上り、その大半が「血尿」を主なきっかけとしていました。しかし、1か月以上も病院に相談できないケースもあり、34%が受診の際に「心理的抵抗」を感じていることが調査から判明しました。

BCG治療の負担


標準治療のBCG膀胱内注入治療を受けた患者のうち、約24%が予定回数を完了できず、その中には施術に対する身体的・精神的な負担を70%以上の人々が感じているという実態も報告されました。特に、8回の投与を予定されていた患者の40%がそれを達成できないという驚きの結果も浮き彫りになりました。

膀胱全摘に関しては、97%の患者が「避けたい」との意向を示し、BCG治療の副作用や医療現場でのコミュニケーションの重要性も強調されました。患者同士の情報共有が乏しい現状が、治療選択肢に関するニーズに応えられていない可能性も指摘されました。

セミナーの内容


当日は多様な講演者が登壇し、教授たちからは膀胱がんに関する最新の治療法について議論されました。「血尿ガイドラインから見る早期受診の重要性」や「膀胱がんの診断と対象治療」についての講演は特に注目を集め、早期発見の必要性が再認識されました。

セミナー後半では、膀胱がん患者の経験も共有され、医師と患者の双方が抱える課題について活発なディスカッションが行われました。患者同士のコミュニケーションが重要であることが強調され、今後、膀胱がん患者に特化した患者会が必要との意見も相次ぎました。

患者同士の情報交換の重要性


セミナーでは、患者同士の情報交換の難しさが再認識され、特に日本国内で膀胱がんに特化した患者会が存在しないことが影響しているとの意見が出ました。多くの患者が希望や要望を医師に伝える機会がない現状が浮き彫りとなり、医師が患者の声を聞く重要性が再確認されました。

結論


この膀胱がん啓発セミナーを通じては、単に治療法の最新情報が共有されたのではなく、多くの患者が直面する精神的負担や情報不足に対してどのように取り組むべきかが深く議論されました。今後、コミュニティを形成し、情報共有の場を設けることが、患者の生活の質の向上につながると考えられます。


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会社情報

会社名
フェリング・ファーマ株式会社
住所
東京都港区虎ノ門2丁目10-4オークラプレステージタワー10階
電話番号
03-5544-9237

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