世界初の“天気予報機械式時計”BREVAが再始動
スイスの独立系時計ブランド・BREVA(ブレーヴァ)が再始動の準備を整えています。BREVAはその革新的な“天気予報”機能を搭載した「Genie 01」で広く知られていますが、2025年、CEOに就任したジュリアン・エニーが率いる中でブランドの新たな章が始まります。
日本市場への再構築
BRVERAは、日本市場でのブランド再構築のため、ラグジュアリーブランドに特化した戦略を展開するオフィス麦野をパートナーに迎えました。この取り組みを契機に、BREVAは新作の発表に向けた体制を整えています。
最初の新作となる『Segreto di Lario』は、2025年冬に正式に発表される予定です。「甘い生活(La Dolce Vita)」とコモ湖の自然をインスパイアにしたデザインで、日常に必要な洗練さとスイスの職人技が融合した新たな象徴として期待されています。
スイスのクラフツマンシップ
新生BREVAのムーブメント開発は、ジュネーブウォッチグランプリで「最優秀独立時計師」に輝いたジャン=フランソワ・モジョンが率いるChronode(クロノード)が担当しています。時計制作が専門のこのチームは、技術的な逸品を追求することに情熱を注いでおり、デザインにはEDGE DesignやAB Conceptが参加し、さらにダイヤル制作にはCadranor(カドランノール)のロメオ・グラニートが関与するといいます。これらの精鋭が力を合わせることで、BREVAのアイデンティティが再構築されています。
CEOジュリアン・エニー氏の視点
ジュリアン・エニー氏は、時計業界における精力的な実績を誇るベテランです。彼は過去に高級時計ブランドのマーケティングや製品開発、ブランド戦略に携わってきました。特に、ニッチ時計ブランドにおいてCEOとしての経験があり、様々なプロジェクトを手掛けてこられました。エニー氏は、「時計はただの道具ではなく、身に纏うアートであり感性の延長です。自らの表現を料理するための一つの手段だと考えています」と語っています。
BREVAでは、「毎日使いたくなるラグジュアリー感」と時計職人の技術を融合させることを目指しており、特に日本市場においては新たな価値観を提供するためにオフィス麦野との協力を深めたいとのこと。
BREVAの歴史
BREVAは2010年に創業され、2013年に世界初の機械式天気予報時計「Genie 01」を発表しました。この時計はリアルタイムで天気を予測する機能を持ち、時計業界に革命を起こしました。ブランド名は、コモ湖に吹く優しい風「La Brèva」から取られています。
オフィス麦野の役割
オフィス麦野は、代表の麦野豪氏が数々のラグジュアリーブランドのリポジショニングを手がけた後に設立しました。現在、同社は多様な業界でブランドマーケティングやリポジショニングに関わり、豊富なネットワークを駆使して企業の支援を行っています。
新たな時計の登場が今から待ち遠しいBREVA。これからも目が離せません。