インクルーシブ社会の挑戦
2025-08-29 13:22:58

山形・庄内で始まるインクルーシブな社会づくりへの新しい挑戦

山形・庄内から始まるインクルーシブな社会づくり



山形県の庄内地域に拠点を置く特定非営利活動法人やまごやが、教育や福祉、企業などのさまざまなセクターとの連携を通じて、より inclusive(インクルーシブ)な社会を築く新たな取り組みを開始しました。これは、「みんなでつくるインクルーシブな庄内 ワーキンググループ Starter Program 2025」という新規プロジェクトであり、障害者が中心となって進める研修やワークショップを通じて、地域全体にインクルーシブな実践を広げることを目指しています。

プログラムの背景


やまごやは、訪問看護や障害の社会モデルを普及させる活動を行っています。その中で、多くの障害者やその家族が直面する「できないこと」についての課題に気づく必要があることを実感しました。その原因は、実は個人の問題ではなく、社会の中に存在する「見えない壁」によるものであるという理解が深まりました。たとえば、車いすを使う人が建物に入れないのは、その人の能力に起因するのではなく、建物にエレベーターやスロープなどのバリアフリー設備がないからです。

この社会構造の問題を解決するために、やまごやは「障害の社会モデル」という視点を導入し、誰もが快適に生活できる地域社会を実現しようとしています。過去には120名以上がこの取り組みに参加して学びを深めてきました。

プロジェクト概要


今回のプロジェクトは、2025年9月から2026年1月までの期間、対面とオンラインのハイブリッド形式で実施されます。参加対象は庄内地域の団体や個人で、さまざまな業種や職種に関わる人々が参加して、共通の視点「障害の社会モデル」を学びます。

プログラムには以下の要素が含まれます:
1. OTD(組織変革のためのダイバーシティ)ワークショップ
- 東京大学と一般社団法人OTD普及協会による体験型プログラムで、無意識の前提や構造的不平等に気づくための活動を行います。

2. 障害平等研修(DET)
- 障害者自身が講師となり、障害は個人の問題ではなく社会にあるものであるという視点を学ぶ研修を行います。

3. 課題分析トレーニング(オンライン開催)
- 社会モデルの視点から課題を体系的に理解し、実践可能なスキルを身につけます。

4. 実践共有と次年度展開
- 小さな実践から地域での具体的な行動に移行するためのプラットフォームを提供します。

初回ワークショップの詳細


9月6日には、最初のODTワークショップが予定されています。この研修に参加希望の方は、特設ページからの申し込みが可能です。このプログラムは「やまがた社会貢献基金」の助成を受けて実施されるため、参加費は無料です。

未来を見据えて


通年を通じて行われるこのプログラムは、教育、福祉、ビジネス、行政などの異なる分野の人々が集まり、それぞれの観点から意見を交わし、問題解決のための具体的な行動に結びつけるための努力をしています。このように地域全体が協力し合い、インクルーシブな社会を目指す動きこそが、未来の明るいビジョンを描くと信じています。

詳しくは、やまごやの公式ウェブサイトを訪問し、参加申し込みを行ってください!

公式Webサイト: NPO法人やまごや


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

会社情報

会社名
特定非営利活動法人やまごや
住所
山形県鶴岡市末広町5-22-201マリカ西館2階c-1
電話番号
0235-29-2117

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。