未発見のバイアスを明らかにする教育コンテンツを徳島が公開

アンコンシャス・バイアスを学ぶ新たな動画教材の公開

徳島県が、無意識の偏見である「アンコンシャス・バイアス」に関する教材動画を公式YouTubeチャンネルで公開しました。この教材は、ダイバーシティを推進するための重要なスキルとして、組織や家庭での偏見に気づき、対話を促進することを目指しています。

アンコンシャス・バイアスとは

日本語に直訳すると「無意識の偏見」となるアンコンシャス・バイアスは、物事を無意識に先入観を持って判断することを指します。例えば、「若いのにしっかりしている」「帰国子女は英語が得意」といった思い込みがその例です。これらは時に、人間関係や職場環境において思わぬマイナスの影響を及ぼすことがあります。

この動画教材では、以下の3つのバージョンが用意されています：
1. 進路選択編
2. 組織・家庭役割編
3. 組織リーダー編

教材の活用方法

それぞれの編では、アンコンシャス・バイアスがどのような場面で起こりやすいか、またその心理的なメカニズムや解決策に焦点をあてています。特に、管理職の方々や学校での授業でも幅広く活用できる内容になっています。子どもたちに向けた進路選択の授業での活用や、企業の研修セミナーでの導入が期待されます。

動画の中では、実際の例を挙げながら、どういった部分が偏見として認識されるのかが解説されており、視聴者は実践的な知識を得ることができます。

アンコンシャス・バイアスチェックリストの無料配布

また、リソースフル社では「アンコンシャス・バイアスチェックリスト」を無料で配布しています。このチェックリストは、文部科学省が令和5年度の事業で採用したもので、以前は法人向けにのみ提供されていたものです。動画教材と併せて利用することで、さらに理解を深めることができるでしょう。

講師のプロフィール

この教材の講師である中田明子さんは、アンコンシャス・バイアスに関する豊富な知識と経験を持っています。静岡県の大手鉄道会社での総合職経験を経て、多くの企業での研修や講演を行い、ダイバーシティ推進や女性リーダー育成に力を入れています。彼女自身の育児と仕事を両立させた経験から、無意識のバイアスとどう向き合うかを教えてくれる貴重な存在です。