地域観光の未来
2026-06-16 11:55:33

地域観光の未来をAIと共に描くイベント開催、旅行者のニーズとは

地域観光の未来をAIと共に描くイベント



2026年6月2日、東京都内において、ブッキング・ドットコム・ジャパンが主催する「AI×世界中3.7億件のレビューから読み解く、地域観光の新たな可能性とは」というイベントが行われました。このイベントでは、観光業界の専門家や実業家が集まり、インターネットを活用した新しい地域観光のあり方について論じました。

イベントの概要



まず、Booking.comの日本代表、ルイス・ロドリゲス氏が冒頭に登壇し、同社が誇る3.7億件を超える口コミデータを基に、ホテル業界における卓越したホスピタリティに注目した「Traveller Review Awards」について説明しました。さらに、2026年の日本で評価されている居心地の良い都市10選を発表し、特に高山、奄美、野沢温泉、由布といった都市が旅行者から非常に高い評価を得ていることを指摘しました。

旅行者のニーズが「定番の観光地巡り」から「その土地ならではの体験」へと移行していることに触れ、地域観光の魅力向上に向けた取組みの重要性が強調されました。特に、アジア太平洋地域における日本の観光需要の高まりに対し、いかに地方都市に旅行者を誘致できるかが今後の課題です。

技術の活用による地方振興



このイベントでは、Booking.comの北・南アジア地区リージョナルディレクター、ヌノ・ゲレイロ氏も登壇し、日本の観光市場における成長性に注目しました。「アジアが最も成長著しい市場となっており、特に日本が世界で突出している」と彼は強調し、日本抜きでの旅行者のランキングの中で東京と大阪が並ぶ状況もあり、地方への旅行振興が必要であると述べました。

「東京都や大阪市に集中せず、地方観光への分散を促進するために、テクノロジーを活用する方策を探りたい」と語り、観光業で求められる「本物の体験」を提供する地域の小ビジネスとの連携の重要性を訴えました。

メタ観光と地域の魅力



続いて、一般社団法人メタ観光推進機構の代表理事である牧野友衛氏とヌノ・ゲレイロのパネル討論が行われました。牧野氏はメタ観光の概念について、「SNSやスマートフォンの普及によって、人々が求める観光の形が多様化した」と述べ、地域のさまざまな魅力を発掘して楽しむ新しい観光スタイルが求められていることを強調しました。

「多数の観光客ではなく、魅力的なスポットで少数派の旅行者が集まることで地域の価値を創出できる」と自らの提言を発表し、観光地の在り方が変化する中で新しいアイデアの模索が必要であるとの見解を示しました。

旅行者の口コミとリアルな体験



ゲストの山田桂一郎氏は、観光の本質が「非日常・異日常の体験価値」にあると説明しました。旅行者は単に観光地を訪れるだけでなく、地域に息づく文化や生活の一部を体験することを重視していると指摘しました。

また、特に質の高い口コミがAIの旅の提案に与える影響についても言及し、外国人旅行者からの評価が新しい旅行提案へと繋がる可能性に光を当てました。「データの質がAIの機能を活かす鍵であり、良い体験が良い口コミを生む」との観点から、双方のシナジーが期待されるとしました。

持続可能な観光の未来



質疑応答の中では、オーバーツーリズムの問題や、若者の海外旅行離れに関する意見も交わされました。山田氏は、「観光は地域を良くするための手段であり、地域コミュニティとの共生が必要」と締めくくり、持続可能な観光の重要性を再確認しました。

最後にルイス・ロドリゲス氏は、「地域に眠る小さな魅力を見つけ出し、それを大きな価値に育てることが、訪日客6,000万人を実現するための土台となる」と述べ、今後の地域観光への期待を抱かせる言葉でイベントを締めました。

今後の展望



ブッキング・ドットコムは今夏、「おもてなしバトンリレープロジェクト」を展開し、日本の魅力をさらに世界に発信する活動を進める予定です。

地域の潜在能力を引き出し、旅行者と地域住民の双方にとって新たな魅力を生み出す観光の未来が期待されます。


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会社情報

会社名
Booking.com Japan K.K.
住所
東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号WeWork38階
電話番号
03-6743-1957

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