沖縄郵便局でQRコードを利用したタクシー配車サービス実証を開始
2025年12月4日、沖縄県内の約80カ所の郵便局にて、QRコードを利用したタクシーの配車サービスの実証がスタートします。この取り組みは、タクシー業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する株式会社電脳交通と、日本郵便沖縄支社、沖東交通事業協同組合が連携して実施されます。
タクシー配車の便利さを郵便局で
これまで沖縄の郵便局では、来局者からのタクシーの利用に関する相談が多く寄せられてきましたが、その都度的確に対応することが難しい状況でした。そこで、新しく設置されるQRコードを使うことで、来局者はスマートフォンを利用して直接タクシーを配車することができる環境が整います。
具体的には、設置されたQRコードをスキャンし、氏名や乗車場所などの情報を入力・送信することで、簡単に配車依頼を行えます。この仕組みによって、来局者はスムーズにタクシーを利用できるようになり、地域の住民にとっても大きな利便性向上につながります。
実証実施の概要
本実証は、電脳交通が開発したクラウド型タクシー配車システム「DS」と、外部サービスとの連携を実現する「DSコネクト」を活用して行われます。郵便局という重要な生活インフラを起点に、地域住民の移動の利便性を高めるというのが主な目的です。実証期間は2025年12月8日から2026年3月31日までで、これによりタクシー事業者の配車ネットワークの拡大も狙っています。
期待される今後の展開
電脳交通は、この実証を足がかりに、商業施設や医療機関など地域住民が日常的に利用するさまざまな拠点にもQRコードを設置していく方針です。また、複数のタクシー事業者への配車依頼ができるような環境の整備も進めていく見込みです。
タクシー事業者は、地域にしっかりと根付いたサービスを提供しつつ、より効率的で持続可能な運営ができるよう、DSコネクトを通じてさまざまな交通サービスとの接続を進めることが期待されています。
各社の役割
- - 日本郵便沖縄支社: QRコードの設置と運用を担当
- - 電脳交通: タクシー配車システムとQRコード入力フォームの提供
- - 沖東交通: QRコードからの配車依頼を受ける役割
タクシー配車システム「DS」とは
「DS」は、タクシー業務の効率化を図るために開発された、クラウド型の配車システムです。全国の約600社、約2万2,000台のタクシーに導入されています。また、外部サービスへの接続を可能にする「DSコネクト」も展開されており、地域住民や観光客にとっての移動の選択肢が増えることが期待されています。
今後、沖縄県をはじめとする全国的な拡大が進むことによって、より一層の交通利便性の向上に寄与していくことでしょう。
詳細については、株式会社電脳交通の公式ウェブサイトをご確認ください。